スポーツ選手が試合中などに目の下に貼る黒い「ペイント」「シール」について、なぜあのようなものを付けているのか気になったことがないでしょうか。
プロ野球選手がつけてプレイしているのをよく見かけますが、あれには一体どんな意味があるのでしょうか。この記事で、見ていきましょう。
目の下に貼る黒い「ペイント」「シール」は「アイブラック」

目の下に貼る黒い「ペイント」「シール」には実はしっかりと名称があり、その名を「アイブラック」と言います。
アイブラック (英: eye black) とは、グレア(眩しさ)を減らすためにスポーツ選手が目の下に付ける黒い防眩・遮光グリースやステッカーのことである。太陽光線やスタジアムの照明下では目の下で反射した光で両眼のコントラスト感覚が鈍り、空中のボールが背景に溶け込んで見えにくくなるため、野球やアメリカンフットボールの選手を中心に使用されている。
アイブラック Wikipediaより引用
試合をするスタジアムの照明や日光が目の下で反射してしまい、その眩しさによってボールを見失ってしまうことがあります。その際にこの「アイブラック」を目の下につけておくことによって、反射してくる光を吸収し、ボールを見失うことを防ぐことができます。
「アイブラック」の発祥はメジャーリーグ

「アイブラック」はアメリカ生まれのスポーツ用品です。
アメリカのメジャーリーグは日中に行う「デーゲーム」が多いため、日光が目の下で反射してしまい、その結果目が眩んでしまい色彩感覚がおかしくなり、ボールをよく見失ってしまいます。
はっ
それを防ぐために、1942年アメリカで初めて目の下に黒いものを塗って、反射を防ぐ試みをしたそうです。当時は「アイブラック」というものがまだ商品化されておらず、選手たちは「すす」「蜜蝋」「パラフィン」「炭」などを混ぜ合わせて自分で作り、試合に臨んでいました。
現在では商品化がされており、様々な種類、色の「アイブラック」がありますが、やはり黒が効果が一番高いと言われています。
「アイブラック」の効果は薄い?

「アイブラック」はスタジアムの照明や日光が目の下で反射してしまうのを防ぐ働きがありますが、その効果はあるような無いような微妙なところだそうです。
しかし、科学的にその効果は証明されているので、気になった方は購入してみるのも良いかもしれません。
スポーツ選手が目の下に貼る黒い「ペイント」「シール」の役割は何?まとめ
スポーツ選手が目の下に貼る黒い「ペイント」「シール」の役割について見ていきました。
- スポーツ選手が目の下に貼る黒い「ペイント」「シール」の名称は「アイブラック」
- 「アイブラック」は試合をするスタジアムの照明や日光が目の下で反射してしまい、その眩しさによってボールを見失ってしまうのを防ぐ効果がある
- 「アイブラック」はメジャーリーグの「デーゲーム」が発祥
スポーツ選手が試合中などにつけている黒いペイント・シールは「アイブラック」と言い、その役割は、目の下で反射してくるスタジアムのライトや日光の反射を防ぐというものでした。
効果のほどは人それぞれ感じるところがあるかと思いますが、気になった方は試してみるのもアリです。「アイブラック」をして草野球か何かをしたらプロっぽい雰囲気を味わえるかもしれません。


