様々な意見がありますが、映画館で映画を鑑賞しながら「ポップコーン」を食べるのって定番ですよね。「今日は買わなくていいか」と行く途中までは思っていても、着いたら気が変わって購入してしまいます。
しかし、なぜ「ポップコーン」なんでしょうか。お菓子や食べ物は数ありますが、その中でなぜ「ポップコーン」が定番になっているのか気になりますよね。
この記事では、どういった経緯で「ポップコーン」が普及していったのか、その疑問についてまとめています。
映画館で「ポップコーン」が生まれたのは?

映画を鑑賞しながら「ポップコーン」を食べるという文化・風習のようなものは、アメリカから生まれました。
当時のアメリカでは、ポンポン跳ねるポップコーンの様子が「まるでエンターテイメントのようだ」とどんどんと人気になっており、様々な催し、サーカスなどで食べられる商業的なお菓子のようになっていきました。
そして1927年にトーキー映画が公開されるようになってからポップコーンを食べながら映画を鑑賞するという文化が生まれました。
トーキー映画以前は「無声映画」だったので、隣でポップコーンに限らず何か食べ物をもしゃもしゃ食べていれば誰しもが嫌ですよね。そのあたりもポップコーンが映画館で食べられるようになった理由です。
映画館で「ポップコーン」を食べるのが定番になった理由

映画館で「ポップコーン」を食べるのが定番になった理由にはいくつかありますので紹介していきますね。
食べるときに音が出にくいから

これは人それぞれ感じ方は違いますが、ポップコーンを食べるとき・手に取るときは他のお菓子に比べて物音が静かです。
映画が始まってしまえば、よほどの音でないとその音声にかき消されてしまいます。また、ポップコーンが入っている容器は袋などの音が出やすいものではなく、しっかりとした容器なので、それも合わさって音が出にくいようになっています。
投げやすい(?)から

昔は映画が面白くない・つまらないとものをスクリーンに向かって投げつけるという習慣があったそうです。何か重いものや鋭いものをスクリーンに向かって投げてしまえば、当然傷がついてしまいます。また、誤って人に当たったら大変ですよね。
そこでふんわりとしていて、例え人に当たったとしても痛くないポップコーンが定番のお菓子になりました。だからと言って、投げつけてはいけませんよ!
片付けやすいから

暗がりの映画館の中、その中に白いポップコーンは落ちていたらすぐに気づきますよね。ポップコーンは例え落ちていたとしても片付けやすい・掃除がしやすいという利点があります。
利益が大きいから

「安く仕入れて高く売る」商売の基本ですが、ポップコーンもまさにそれが当てはまります。
ポップコーンはポップ種という種類のトウモロコシを乾燥させたものを炒り続けると、あの花のような弾けたものになります。元から大きいというわけではなく、最初は本当に小さいものです。なので、原材料も安く、保管の際もがさばりませんし、輸送コストも抑えることができます。
さらに、作り方も簡単で手間がかかりませんし、火を通しているので衛生面も心配ありません。
また、ポップコーンを食べていると必ず喉が乾くと思います。ポップコーンだけ買うという思考にはならず、合わせてドリンクも注文してしまいますよね。この辺りも噛み合って大きな利益に繋げることができるというわけになります。
映画館の「ポップコーン」は高くても買ってしまうのはなぜ?

「○○に行ったら・来たら△△を買うでしょ!」ということがあると思います。まさにそういう雰囲気というのでしょうか、映画館には購買意欲を煽るものがあるんです。
買わないと思っていても、誰かが買っていたり、食べていたりすれば自然と例えそれが高価なものでも購入してしまうんですね。
- ポップコーン:Sサイズ320円・Mサイズ370円・Lサイズ480円
- ドリンク:Sサイズ300円・Mサイズ370円・Lサイズ430円
アンチポップコーンの方は買わない、そもそも映画館に来ないという方もいると思いますが、こういった経験は誰しもがあると思います。そんな雰囲気を映画館自体が醸し出しているんですね。
映画館で「ポップコーン」を食べるのが定着した理由は何?まとめ

「ポップコーン」がなぜ映画館で扱われるようになったのか見ていきました。
そこには映画館側の思案と、「スクリーンに投げやすい」という理由がありました。スクリーンに投げていたなんて驚きですが、今でもついやっちゃうという方はいるんですかね。食べ方には気をつけて、ルールとマナーを守って映画を鑑賞して楽しんでいきましょう!


