歩いている時や自転車に乗っている時、とにかくふとした瞬間に「クモの糸が絡みついた感覚」に襲われたことはないでしょうか。解こうと思って探して見ても「クモの糸(?)らしきもの」は見つかりません。
主な時間帯としては「夜」が多く、植物などの近くだったら何となく「あっ、クモの糸だな」と思うのですが、道の真ん中でも御構い無しにクモの糸が絡みついた感覚がするので、これは一体何なのか気になりますよね。
この記事では、気になる「クモの糸が絡みついた感覚」に襲われるこの不思議な現象について解説をしています。
クモの糸が絡みついたような感覚の正体は?

「クモの糸が絡みついたような感覚」に襲われるあの現象は、やはり「クモの糸」が原因のようです。
クモはその用途に応じて糸の細さを変えており、私たちが普段見る「クモの巣」も巣を頑丈にするために太く、それこそ何重にも糸を重ねて補強しています。そのため、クモの巣であればともかくとして、突然私たちに絡みついたクモの糸を解こうと思って探して見ても、あまりの細さに視覚することができないんですね。
また、クモには様々な種類がいますが、そのほとんどは餌を求めるために夜に行動するので、主に夜に「クモの糸が絡みついた感覚」が襲ってくるのも納得できます。また、夜だからクモの糸が見づらいという点もありますね。
しかし、冒頭でも触れましたが、植物や巣が作れそうなものの近くであれば何となく分かるのですが、道の真ん中でも御構い無しに絡みついた感覚が襲ってきますよね。実はこちらもクモのその生態が関係していきます。
クモの「バルーニング」

たまに「どうやってこの巣を作ったんだ?」と不思議に思うクモの巣を見かけたことはないでしょうか。
クモが巣を作るためには、自分がいる位置から向こう側へと糸を引っ掛けないといけません。その場合は糸をお尻から出して、その糸を風に乗せて飛ばし糸を張って、橋渡しをして巣を形成していきます。
また、クモは「バルーニング」という、糸で空を飛ぶという術も持っています。「バルーニング」を簡単に説明しますと、体を持ち上げて糸を上に出して、その糸が上昇気流に乗って吹き上がり、脚を離してそのまま飛んでいく、というものです。凧揚げのような感じでしょうか。この飛行能力で、同じ種類でも広い地域・範囲で分布しています。
さらに、クモは移動中常に糸を出しているので、その糸が風に吹かれたりちぎれるなどするため、私たちがクモの糸に引っかかるのは、例え道のど真ん中であろうともある意味自然であると言えます。
クモの糸が絡みついたような感覚の正体は何?まとめ

「クモの糸が絡みついた感覚」に襲われる不思議な現象について見ていきました。
おそらく、幽霊という説ではなく、クモの「バルーニング」や、移動などの際の糸が空中を漂った際に、私たちが偶然ぶつかってしまうことで起こされる現象でした。この現象には今のところ名称がないので、誰か考えてくれたらおもしろそうですね。


