スーパーなどに行くと「レモン○個分のビタミンC」と記載されている商品のパッケージをよく見かけることがあると思います。
「レモン1個分」とかだったら何となく納得ができるのですが、これが50個とか35個とかだと
- 「それってどのくらい凄いの?」
- 「そんなに摂取して体に影響はないの?」
- 「もしかしたらレモンに含まれているビタミンCの量ってそうでもないの?」
などと疑問に思うことがあると思います。販売されている以上は問題ないとは思いますが、ビタミンCを大量に摂ることによってどのような効果があるのでしょうか。
この記事で、気になる「レモン○個分のビタミンC」について見ていきましょう。
「レモン○個分のビタミンC」について

多くの飲料水や食品、サプリメントでは何かと「レモン○個分のビタミンC」という表現が使われますが、この時の「レモン1個分のビタミンC」は「20mg」に換算されます。
これはビタミンCの含有量を示すときに「レモン○個分のビタミンC」と言うのがちょうど良い・適当な量だからという理由があります。
レモン全果であれば100gあたり100mgのビタミンCが含まれており、レモン果汁100gあたりには50mgが含まれています。
レモン1個当たりは約120gで、そのレモン1個に含まれる果汁の量は約30%なので、これから計算をして「120g × 30% × 50mg/100g ≒ 20mg」、「20mg」という数値は目安になるものとして分かりやすいので何かと引き合いに出されている訳ですね。
なので、CCレモンの「レモン50個分のビタミンC」というのは「1000mg」含まれているという訳になります。商品のパッケージに「レモン○個分のビタミンC」と記載されている場合は、その数字に20をかけることによってビタミンCの量が分かります。
ビタミンCの1日の摂取基準は?

ビタミンCの1日の摂取基準は、成人であれば1日の推奨量が100mgです。1,2歳であれば35g、10,11歳であれば74gになります。
「あれ?これだとCCレモン飲んだら一発でアウトなんじゃ…」と思いますが、ビタミンCは水溶性なので、例え摂取しすぎたとしても体内で使われない・吸収されない場合は尿と一緒に排出されるので摂取しすぎ、という心配はありません。
日本では、普段の食事から過剰に摂取して何か引き起こしたという報告はなく、摂取基準は設けられていますがその上限は決められていません。しかし、アメリカなどでは1日の上限が2000mgと定められています。
また、普段の食事からではなくサプリメントで摂取するのはあまり推奨されていないので、注意です。
「レモン1個分のビタミンC」の含有量は少ない?

「レモン=ビタミンC」というイメージですが、他のものに比べてどのくらいビタミンCが多いのでしょうか。
種類 | ビタミンC含有量(100gあたり) |
---|---|
レモン果汁 | 50mg |
レモン(全果) | 100mg |
オレンジ | 45mg |
柿 | 70mg |
バナナ | 16mg |
アセロラ(酸味種) | 1700mg |
グァバ | 220mg |
青汁(ケール) | 1100mg |
焼きのり | 220mg |
カラーピーマン | 170mg |
レモン(全果)であれば果物の中でもビタミンCの含有量は多いですが、アセロラやその他の食品にもレモン以上にビタミンCが含まれてるものが多いですね。その中でもアセロラに関しては群を抜いて突出しています。
「レモン=ビタミンC」というイメージがとても強いですが、こう見ると他にもたくさんあるんですね。
ビタミンCの効果について

ビタミンCにはどんな効果があるのか、簡単ですが見ていきたいと思います。
- 免疫力を上げる
- 美肌効果
- ストレス軽減
- 薄毛予防・改善
- 抗がん作用
ビタミンCが不足するだけで肌が荒れてしまったり、無性にイライラしてしまったり、集中力が続かないなどの悪影響が身体に出てきてしまいます。
ビタミンCは人間の体で生成することはできないので、外から摂取する必要があります。ここで見てきたもの以外にも緑黄色野菜や主に柑橘類に多く含まれているので、意識的に摂取していきたいですね。
レモン50個分のビタミンCって具体的にどのくらい凄いの?まとめ
「レモン○個分のビタミンC」の気になる事柄について見ていきました。
- 「レモン○個分のビタミンC」というのは、具体的に言うと「20mg」のことで、業界が分かりやすい目安になるものとして設定した表記方法
- つまり、レモン50個分のビタミンCというのは「1000mg」含まれているということ
- ビタミンCは水溶性のため、摂りすぎたからと言って、体に悪影響はなく、使われない・吸収されない場合は尿と一緒に排出される
「レモン○個分のビタミンC」というのは、具体的に言うと「20mg」のことで、業界が分かりやすい目安になるものとして設定した表記方法でした。
ビタミンCの1日の摂取基準量は成人で100mgですが、これを超えたからと言っても特にがいがあると言うわけではなく、体内で使われない・吸収されない場合は尿と一緒に排出されます。
ビタミンCは体に嬉しい効果がたくさんあるので、積極的に摂っていきましょう。


