海外旅行では、現地の地図を確認することができたり、手軽に連絡が取れる手段として、スマートフォンがとても便利です。
しかし、日本に帰ってきたらいきなり「高額な請求をされた!」と言う話をよく聞きますよね。せっかくの楽しい海外旅行なのに、帰ってきたら高額請求されたなんて耳が痛い話です。
なぜ高額な請求がされてしまうのか、どういう設定をしたらよいのか分からない!と言う方が多いと思います。私もそうでしたが、初めての海外旅行というのは楽しみもありますが、不安も大きいものです。
この記事では、なぜ高額な請求が来てしまうのか、海外に行く際のスマートフォンの設定について解説しています。
なぜ高額な請求になってしまうのか

海外に行く際に、スマートフォンの設定を特にしないとなぜ高額な請求をされてしまうのか、まずはそれについて見ていきましょう。
海外にいると、皆さんが日本で契約しているキャリア(docomo、au、SoftBank)の電波というのは届くことなく、本来であれば圏外になってしまいます。
しかし、スマートフォンには「国際ローミング」と言って、現地の基地局の電波をキャッチして、何の問題もなくスマートフォンを使用することができるんです。現地で新たに契約をする・設定をするということも必要なく、誰でも使用することができます。
一見すると問題がなさそうなのですが、「国際ローミング」は皆さんが契約している通常の定額パケットプランの対象とはなっていないので、その通信料・通話料がとんでもなく割高なんです。
普段何気なく行う操作でも、海外では通信料が高額なために何十万という請求になってしまうんです。
1番安心・安全なのが「機内モード」

それではどのような設定をすればよいのでしょうか。個人的に1番安心・安全だと感じる設定が「機内モード」です。
「機内モード」をonにすると
- 携帯電話ネットワーク(電話回線)
- Wi-Fi
- Bluetooth
- 位置情報サービス(GPS)
などの、データ通信をストップ、インターネット検索や電話はもちろんのこと、メールなどの通信を必要とするものを全て使用することができなくなります。「機内モード」という名前ですが、飛行機に乗っていなくても「機内モード」をonにしておけば全ての電波を利用したものを停止することができます。
設定方法に関しては機種ごとによって変わるので、ここで全てを紹介することができませんが、多くは設定や、iphoneであれば「コントロールセンター」から、androidであれば「クイック設定ツール」から簡単に設定することができます。
設定中は画面の上に飛行機のマークが表示されるので、分かりやすいです。
「機内モード」をonにすることによって、カメラや時間確認など通信を必要としないものしか使用することができませんが、通信を必要とするものは使うことができないので、高額な請求をされるという心配もありません。
しかし、「機内モード」をonにしたままでもWi-Fiを使うことによって電波を受信することができます。「機内モード」をonにしたままWi-Fiをオンにすれば、現地にフリーのWi-Fiスポット・もしくはレンタルしている海外向けのWi-Fiルーターがあれば、ホテルや飲食店などでもインターネットに接続することができます。
Wi-Fiを使った通信は高額な請求はされないので安心してください。
通話だけの場合は「データローミング」をoffに

海外では、電波を必要としないスマートフォンでの操作、カメラや時間確認などの他に「通話」だけをしたいという場合は、「データローミング」をoffにすると良いです。
冒頭の方で触れた「国際ローミング」の他に「音声通話ローミング」と「データローミング」というものがあります。
- 「音声通話ローミング」
→「音声通話ローミング」は電話・通話の際に使用されるもので、offにすると電話・通話ができなくなります - 「データローミング」
→「データローミング」は通信を行う際に使用されるもので、offにすると通信を行うものの使用ができなくなります
「機内モード」にすると通話はもちろんのこと、通信を行うもの全てをできなくさせますが(Wi-Fi使用時はできます)、「音声通話ローミング」「データローミング」はそれぞれ電話とデータ通信を担っています。
「機内モード」にしておくと電話・通信ができなくなるので安心なのですが、「データローミング」をoffにすることによっても、スマートフォンが自動で行う通信というもの・ふとした操作でのデータ通信をカットすることができます。
海外で通話だけを使用したい場合は「データローミング」をoffにすることで、データ通信をカットして通話を使用することができます。しかし、それでも料金は割高なので長時間の通話は控えるようにしましょう。また、日本から電話がかかってきて通話しても、例え受けた側であっても料金が発生するので、こちらも注意です。
「データローミング」をoffにしても、現地のWi-Fiを使用すれば、通信を必要とするものを問題なく使用することができます。また、Wi-Fiを使用すれば無料通話アプリのLINEやSkypeを使って通話することができます。
海外用のパケットプランを使う

契約しているキャリアごとに異なりますが、海外用のパケットプランを使うことによって、通話はもちろんのこと、通信を行うもの全てを、何の問題なく使用することができます。
海外に行く際にちょっとした準備が必要ですが、海外用のパケットプランに入って、説明をしっかりと読む・聞けば安心です。また、自分で何か設定をするのは不安という方も、各キャリアの店舗に直接赴いて、説明・設定をしてもらえればさらに安心ですね。
下に各キャリアごとの海外用のパケットプランについて、参考になるリンクを載せていますので、使うという方、また海外でスマートフォンを使用する際の注意点などについても触れられているので、そう言った注意点を知りたいという方は一度読んでおくと理解が深まると思います。
<海外へ行く前に

高額請求されないための主な設定方法としては
- 「機内モード」にする
- 現地のWi-Fi・レンタルしたWi-Fiルーターを使う
- 「データローミング」をoffにする
- 海外用パケットプランを使う
などが重要になっていきます。
上記のことについて一通り確認したら、滞在される場所のフリーWi-Fiの位置を確認しておくと何かと便利です。インターネット環境が使える環境は押さえておきましょう!Googleマップで「Free Wi-Fi」と検索をすると、その辺りにあるWi-Fiスポットを検索することができるので、予め調べておきましょう。
しかし、フリーWi-Fiと言っても、ロビーでは無料だけど部屋では有料であったり、セキュリティーに心配があるなどの落とし穴のようなものがあります。便利ですが、使用する際は自己責任で利用するということになります。
高額請求が怖い!海外に行く際のスマホの設定はどうすればいい?まとめ

駆け足ですが、なぜ高額な請求が来てしまうのか、海外に行く際のスマートフォンの設定について見ていきました。
スマートフォンはとても便利ですが、日本にいる時と同じ使い方を海外でしていると、設定によっては高額な請求が来るということもあります。海外に行く際は今一度確認をするようにしましょう。