私たちが普段からよく使う数字の「0」には、「ゼロ」と「レイ」の2つの読み方がありますが、これらの違いは何かご存じでしょうか。どちらかと言うと個人的には「ゼロ」の方が使うことが多い気がしますが、皆さんはどうでしょうか。
この記事で、「ゼロ」と「レイ」の違いについて見ていきましょう。
「ゼロ」と「レイ」の違い

「ゼロ」と「レイ」の違いは以下の通りです。
- 「ゼロ」:主に全くない、皆無と言った意味を持つ、インドで生まれた概念がヨーロッパへと伝わり、英語として日本へと伝わったもの
- 「レイ」:主に全くない、皆無、ほんの少しと言った意味を持つ、インドで生まれた概念が中国へと伝わり、漢語として日本へ伝わったもの
同じ意味に思われてしまいがちな「ゼロ」と「レイ」ですが、意味も多少異なり、日本への伝わり方も違います。
「ゼロ」「レイ」とは

「ゼロ」について詳しく
「ゼロ」とは主に全くない、皆無と言った意味を持つ、インドで生まれた概念がヨーロッパへと伝わり、英語として日本へと伝わったものです。
後述する「レイ」の漢字表記が「零」のため、「ゼロ」の漢字には何かと「零」が当てられることが多いですが、読み方としては怪しいところです。元々日本には「ゼロ」という言葉はなく、インドで生まれた概念がヨーロッパへと伝わり、その後明治時代に「zero」という英語が日本に伝わり、広まったとされています。
「ゼロ」は後述する「レイ」よりも全くない、皆無と言った意味が強く、また「レイ」よりも「ゼロ」の方が発音がはっきりとしているため、何もないということを強調したい時に使われます。「事故ゼロ運動」や「感染者数ゼロ」などですね。
「レイ」について詳しく
「レイ」とは主に全くない、皆無、ほんの少しと言った意味を持つ、インドで生まれた概念が中国へと伝わり、漢語として日本へ伝わったものです。
「レイ」の漢字表記は「零」です。
「レイ」はインドで生まれた概念が中国へと伝わり、そして日本に漢語として伝わりました。「ゼロ」は英語、「レイ」は漢語という、日本への伝わり方に違いがあります。和語に「0」という概念はありませんが、これは、日本人は「0」の概念がなくても生活することに不自由がなかったから、特に作る必要が無かったためだとされています。
「レイ」には全くない、皆無という「ゼロ」と同じ意味を持っていますが、「零細企業」という言葉でも使われているように、「ほんの少し」という意味も持っています。天気予報などでは降水確率を示すときに「レイ%」と読まれていますが、これは0~100%の間で10%刻みで発表されるため、10%未満の場合は、例え降水確率が3%だとしても「0(レイ)%」となるため、ほんの少しという意味で「レイ」が使われています。
このように、「ゼロ」は全くない、「レイ」はほんの少しという意味で使い分けられますが、日常生活ではこれに必ずしも当てはまる訳ではなく、また、これに対する反対意見なども目立ちます。
「ゼロ」と「レイ」の違いは何?まとめ
「ゼロ」 | 【意味】主に全くない、皆無と言った意味を持つ、インドで生まれた概念がヨーロッパへと伝わり、英語として日本へと伝わったもの 【備考】「レイ」よりも全くない、皆無と言った意味が強い |
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「レイ」 | 【意味】主に全くない、皆無、ほんの少しと言った意味を持つ、インドで生まれた概念が中国へと伝わり、漢語として日本へ伝わったもの 【備考】ほんの少しという意味でも使われる |
「ゼロ」と「レイ」の違いについて見ていきました。ぜひ、参考にされて見てください。


