「やきとり」と「焼き鳥」の違いは何かご存知でしょうか。
「やきとり」と「焼き鳥」で平仮名表記か、漢字表記かの違いだけで、そこに意味などはなく、どちらも同じような意味に思われてしまいがちですが、正確に言うと意味が異なります。
この記事で、「やきとり」と「焼き鳥」の違いについて見ていきましょう。
「やきとり」と「焼き鳥」の違い

「やきとり」と「焼き鳥」の違いは以下の通りです。
- 「やきとり」:鶏肉もしくは鳥・牛・豚の臓物・内臓など様々な肉類を串焼きにしたもの
- 「焼き鳥」:鳥肉・鶏肉を一口大に切ったものを串刺しにして、味付けをし、炙り焼いたもの
「やきとり」は鳥肉・鶏肉に限らず、鳥・牛・豚の臓物・内臓など様々な肉類を串焼きにしたもの、「焼き鳥」は鳥肉・鶏肉に味付けをし、炙り焼いたものです。一般的にこのような違いがありますが、お店によってこのような定義を使い分けているとは限りません。
「やきとり」「焼き鳥」とは

「やきとり」について詳しく
「やきとり」とは鶏肉もしくは鳥・牛・豚の臓物・内臓を串焼きにしたものを指します。
「やきとり」は鳥だけでなく、鳥以外の牛や豚、馬を使った串焼きも「やきとり」と言い、材料に関わらず「焼き鳥」風の料理全般のことを指します。しかし、必ずしもこのような定義で使い分けられている訳ではなく、後述する「焼き鳥」でも、鳥以外を扱った店舗やお店が存在しており、地域の特色が深く根付いています。
北海道室蘭市、埼玉県東松山市、愛媛県今治市の街は「日本三大やきとり」と呼ばれており、室蘭市では豚肉とタマネギを串焼きに甘いタレをつけたもの、東松山市では豚のこめかみの肉に味噌ダレをつけたもの、今治市では鶏肉は通常の「焼き鳥」と同じでも、炭火ではなく、斜めに作られた鉄板で焼いたものを「やきとり」と呼んでいます。
「焼き鳥」について詳しく
「焼き鳥」とは鳥肉・鶏肉を一口大に切ったものを串刺しにして、味付けをし、炙り焼いたものを指します。
「焼き鳥」は鳥肉・鶏肉限定ですが、「やきとり」と同じように必ずしもこのような定義で使い分けられている訳ではありません。
現在は、キジ目ニワトリ属に属するトリである鶏肉を使うことが主ですが、昔は鶏肉では高級品であったことから、スズメやツグミなど鳥類、鳥肉を使ったものを「焼き鳥」と呼んでいました。
また、昔は鉄板などが無かったために手軽に調理することができず、あぶって丸焼きにしていました。現在のような「焼き鳥」が出来たのは江戸時代頃と言われれています。
「やきとり」と「焼き鳥」の違いは何?まとめ
「やきとり」と「焼き鳥」の違いについて見ていきました。
- 「やきとり」:鶏肉もしくは鳥・牛・豚の臓物・内臓など様々な肉類を串焼きにしたもの
- 「焼き鳥」:鳥肉・鶏肉を一口大に切ったものを串刺しにして、味付けをし、炙り焼いたもの
お店によっては必ずしもこういった使い分けはされていないので、その点は注意です。ぜひ、参考にされて見てください。


