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「ヒエラルキー」と「カースト」の違いは何?

ヒエラルキー」と「カースト」、どちらも同じような意味を持った言葉ですが、これらの違いが何なのかご存知でしょうか。

「スクールカースト」「ヒエラルキーの上位」など様々な表現を耳にする機会がありますが、何が違うのか知っている方は意外にも少ないと思います。

この記事で、「ヒエラルキー」と「カースト」の違いについて一緒に見ていきましょう。

「ヒエラルキー」「カースト」とは

「ヒエラルキー」「カースト」とは

「ヒエラルキー」について詳しく

「ヒエラルキー」とはピラミッド型で表された階層型の組織構造のことを指します。

大企業の役職で例に挙げますと、その会社のトップが「会長」や「社長」、その下に「副社長」「常務」「専務」、その下に「本部長」「支店長」「支社長」、「部長」「次長」「課長」と役職が続いていきます。

このように役職を上下関係、階層型の組織構造で表すことで位置付けを整理して、一目で分かりやすいようになっています。

「ヒエラルキー」の特徴として、階層の上位の人が不祥事を起こしたり、階層の下位の人の努力次第で、その階層にいる人が入れ替わるということもあり、流動性のある階層構造になっています。

元々、カトリック教会や正教会などが、この「ヒエラルキー」を使って序列を表していたものが、時代の変化につれて階層型の組織構造のことを表すようになっていきました。

「カースト」について詳しく

「カースト」とは人間関係を所属する身分で表す、差別的な意味合いを持つ制度のことを指します。

学校などでの容姿やその能力によって格付けをされる「スクールカースト」などが有名で、学校でいじめが起こってしまう背景でもあります。

「ヒエラルキー」は階層にいる人が入れ替わる、流動性のある階層構造ですが、「カースト」の由来である「ヒンドゥー教」においては、その身分が永遠に固定されるため、生まれてからその身分のまま一生を過ごします。

「カースト」は、「ヒンドゥー教」における身分制度である「ヴァルナとジャーティ」というものが由来となっており、こちらでは「司祭」である「バラモン」、「王族」や「戦士」である「クシャトリア」、「市民」である「ヴァイシャ」、「労働者」である「スードラ」、人として扱われない「アチュート」という5つの身分で差別がされています。

「ヒエラルキー」と「カースト」の違い

「ヒエラルキー」と「カースト」の違い

身分が変動するかしないかの違い

「ヒエラルキー」はその役職・身分が努力や不祥事などによって上にも下にも変動することがありますが、「カースト」では変動しません。「ヒエラルキー」と「カースト」には身分が変動するかしないかの違いがあるんですね。

また、「カースト」は生まれたときから身分が決まっているのに対して、「ヒエラルキー」は決まっていないという違いもあります。

語源・由来から考えますと、「スクールカースト」は本人の努力によっては変動することもあるので「カースト」よりも「ヒエラルキー」といった方が適当かもしれません。

由来の違い

「ヒエラルキー」と「カースト」には、由来の違いがあります。「ヒエラルキー」は、「カトリック」の序列が由来しますが、「カースト」はインドの「ヒンドゥー教」の身分制度が由来となっています。

「ヒエラルキー」と「カースト」の違いは何?まとめ

「ヒエラルキー」と「カースト」の違いは何?まとめ
この記事のまとめ
  • 「ヒエラルキー」とは
    →ピラミッド型で表された階層型の組織構造のこと
  • 「カースト」とは
    →人間関係を所属する身分で表す、差別的な意味合いを持つ制度のこと
  • 「ヒエラルキー」と「カースト」には、その身分が変動するかしないか、由来となっているものの違いがある

「ヒエラルキー」と「カースト」の違いについて見ていきました。似たように思われがちな「ヒエラルキー」と「カースト」ですが、その身分が変動するかしないか、由来となっているものの違いがありました。

「ヒエラルキー」と「カースト」の違いについて参考になったら幸いです。