一昔前まではパソコンやそれに関わるような仕事のことをしていないと馴染みのない言葉でしたが、スマートフォンやパソコンなどの普及に伴って「アップデート」という言葉が馴染みのある言葉へと変化していきました。
ただ、同じような言葉に「アップグレード」という言葉がありますが、こちらとはどのような違いがあるのかご存知でしょうか。同じような意味に捉えられがち、また混同されがちですが、実は「アップデート」と「アップグレード」は別物です。
この記事で「アップデート」と「アップグレード」の違いについて見ていきましょう。
「アップデート」と「アップグレード」の違い

「アップデート」と「アップグレード」の違いは以下の通りです。
- 「アップデート」:そのソフトウェアやデータなどを新しい日付に更新すること、細かい修正をすること、最新のものに更新すること
- 「アップグレード」:そのソフトウェアやハードウェアだったりのグレードを上げる、より高機能なものに切り替えること
もちろん例外もありますが、基本的には「アップデート」は無料、「アップグレード」有料であることが多いです。
修正や更新を目的とするスマートフォンのアプリケーションを「アップデート」してもお金はかかりませんが、より高機能なものに切り替える「アップグレード」にはお金がかかる場合があります。
そして、「アップデート」の場合は細かな修正や更新をすることが多いので、より細かく「バージョン1.1」から「バージョン1.2」のように整数部分はそのままで小数点部分を変更し、「アップグレード」の場合は「バージョン1.0」から「バージョン2.0」のように整数部分を変更するということが多いようです。
また、大幅な更新や修正によってバージョン1.0」から「バージョン2.0」のように変更した場合「アップデート」ではなく、「アップグレード」と表現されることもあるようです。
「アップデート」「アップグレード」とは

「アップデート」について詳しく
「アップデート」とはそのソフトウェアやデータなどを新しい日付に更新すること、細かい修正をすること、最新のものに更新することを指します。
「アップデート」を英語で表記すると「up」と「date」という単語を組み合わせた「update」で、「date」には「日付」という意味があります。
私たちに1番馴染みのあるスマートフォンのアプリケーションにはよくメンテナンスからの「アップデート」作業が入りますが、その多くは新しい機能を追加させるものであったり、不具合の修正が目的ですよね。
「アップグレード」について詳しく
「アップグレード」とはそのソフトウェアやハードウェアだったりのグレードを上げる、より高機能なものに切り替えることを指します。
「アップグレード」を英語で表記すると「up」と「grade」という単語を組み合わせた「upgrade」で、「grade」には「階級・等級」という意味があります。
主にソフトウェアやハードウェアなどのシステムを扱うときに使われますが、何かの会員システムで「レギュラー会員」からお金を払って「プレミアム会員」へと変更するときにも同じように「アップグレード」という言葉が使われます。
「アップグレード」には「ダウングレード」と言ってそのソフトウェアやハードウェアだったりのグレードを下げる・低機能なものに切り替えることを指す対義語がありますが、「アップデート」に関しては明確な対義語がありません。
「アップデート」と「アップグレード」の違いは何?まとめ
「アップデート」と「アップグレード」の違いについて見ていきました。
呼称 | 意味 | 備考 |
---|---|---|
「アップデート」 | そのソフトウェアやデータなどを新しい日付に更新すること、細かい修正をすること、最新のものに更新すること | スマートフォンのアプリケーションの「アップデート」作業の多くは新しい機能を追加させるものであったり、不具合の修正が目的となっている |
「アップグレード」 | そのソフトウェアやハードウェアだったりのグレードを上げる、より高機能なものに切り替えること | 主にソフトウェアやハードウェアなどで使用される言葉だが、何らかの会員システムで使用されることもある |
すっかり馴染みのある言葉として私たちの生活の中で見かけることが多くなったこれらの言葉たちですが、意味を理解して適切に使っていきたいですね。ただ、曖昧な部分もあるようなので、その場合は臨機応変に対応していきましょう。


