天気予報を見ると「時々」「一時」「のち」といった表現を使って、これからの天気について紹介しています。何となく頭で理解してこれらの言葉を聞いていますが、具体的な定義や意味は一体何なのでしょうか。
この記事で、天気予報の「時々」「一時」「のち」の違いについて見ていきましょう。
「時々」と「一時」と「のち」の違い

「時々」と「一時」と「のち」の違いは以下の通りです。
- 「時々」:その現象が予報期間の1/2未満のときのこと
- 「一時」:その現象が予報期間の1/4未満のときのこと
- 「のち」:予報期間の後半で現象が変わるときのこと
「時々」はその天気が予報期間の1/2未満のとき、「一時」は予報期間の1/4未満のとき、「のち」は予報期間の後半で天気が変わるときをそれぞれ指します。
「時々」「一時」「のち」とは

「時々」について詳しく
「時々」とは曇りや雨などの現象が断続的に起こり、その現象が予報期間の1/2未満のときに使われる言葉です。
気象庁は「5時」「11時」「17時」の合計3回予報を出します。予報を出されたタイミングで1/2未満のときですから、5時の場合は19時間、11時の場合は13時間、17時の場合は7時間で換算されます。明日の予報ということであれば24時間で換算されます。
1/2未満となるのは「時々」の後ろにつく天気で、先に言われた天気の方が長いです。
例えば「晴れ時々雨」、という予報がされた場合は、1日が晴れと雨を繰り返す天気で、晴れの方が雨の期間よりも長い天気となっています。
「一時」について詳しく
「一時」とは曇りや雨などの現象が連続的に起こり、その現象が予報期間の1/4未満のときに使われる言葉です。
「時々」と同じように1/4未満となるのは後ろにつく天気で、先に言われた天気の方が長いです。
例えば「晴れ一時雨」、という予報がされた場合は、雨の期間が6時間未満の天気となっています。ただ、6時間未満なので5時間降ることもあれば、数十分しか雨が降らないということもあります。
「時々」と違い「断続的」ではなく「連続的」なので、1度雨が止んでしまえば基本的にまた雨が降る可能性は低いです。
「のち」について詳しく
「のち」とは予報期間の後半で曇りや雨などの現象に変わるときに使われる言葉です。
天気予報では、予報期間を前半と後半に分けています。
例えば「晴れのち雨」、という明日の天気について予報がされた場合、予報期間は24時間なので、前半である午前中は晴れですが、後半である午後からは雨が降る可能性がある、ということになります。
反対の言葉で「はじめ」が使われることもあります。
天気予報の「時々」と「一時」と「のち」の違いは何?まとめ
「時々」 | 【意味】その現象が予報期間の1/2未満のときのこと 【備考】気象庁は「5時」「11時」「17時」の合計3回予報を出し、これから換算する |
---|---|
「一時」 | 【意味】その現象が予報期間の1/4未満のときのこと 【備考】1/2、1/4未満となるのは後ろにつく天気で、先に言われた天気の方が長い |
「のち」 | 【意味】予報期間の後半で現象が変わるときのこと 【備考】反対の言葉で「はじめ」が使われることがある |
天気予報の「時々」と「一時」と「のち」の違いについて見ていきました。
似たような意味を持つ言葉ですが、それぞれ定義が異なっています。「時々」「一時」「のち」、これらの言葉をよく聞いて、傘を持っていくか持っていかないかしっかりと判断していきたいですね。


