鶏肉には「胸肉」「もも肉」「すね肉」「ささみ」など様々な部位がありますが、その中でも「手羽先」「手羽元」「手羽中」の違いは何かご存知でしょうか。
聞いた事はあるけど違いまでは分からないというものが、世の中にはたくさんあると思いますが、「手羽先」と「手羽元」と「手羽中」もそれに該当すると思います。
この記事で、「手羽先」と「手羽元」と「手羽中」の違いについて見ていきましょう。
「手羽先」と「手羽元」と「手羽中」の違い

「手羽先」と「手羽元」と「手羽中」の違いは以下の通りです。
- 「手羽先」:キジ目ニワトリ属に属する鳥類である「鶏」の翼の先端に近い部分のこと
- 「手羽元」:キジ目ニワトリ属に属する鳥類である「鶏」の翼の付け根部分のこと
- 「手羽中」:「手羽先」の関節から先の先端部分を取り除いたもの
「手羽先」「手羽元」「手羽中」は鶏の翼の部位のことで、これを全てひっくるめて「手羽」と言います。
「手羽先」「手羽元」「手羽中」とは

「手羽先」について詳しく
「手羽先」とはキジ目ニワトリ属に属する鳥類である「鶏」の翼のうち先端に近い部分のことです。
「鶏」の翼を「手羽」と言い、その「手羽」の部位ごとに「手羽先」「手羽元」「手羽中」と呼称が変わります。
「手羽先」は人間で言うと、肘から指先までの部分に該当しており、くの字、L字のような形をしています。ゼラチン質や脂質が豊富に含まれているのが特徴で、豊富に含まれているゼラチン質や脂質のおかげで、「手羽先」を煮込むことによって良質な出汁がとれ、スープなどに主に使われます。
出汁以外にも、焼いたり、揚げたり、煮物にしたりと、活用の幅は広いです。
「手羽元」について詳しく
「手羽元」とはキジ目ニワトリ属に属する鳥類である「鶏」の翼のうち付け根部分のことです。
「手羽元」は別名「ウィングスティック」とも呼ばれており、人間で言う肘と肩の間の部分に該当します。翼の付け根、根本部分にある部位なので、骨が太く、また胸肉に近い位置にあるため、食べられる部分が多く、正肉に近いです。
「手羽元」は骨が太く、肉も比較的厚めなために、火が通るのに時間がかかるため、煮込み料理などに向いており、他にもから揚げやフライドチキンなどの料理で使用されます。
「手羽中」について詳しく
「手羽中」とは「手羽先」の関節から先の先端部分を取り除いたものです。
「手羽中」は人間で言う肘から手首に該当する部位に該当し、「手羽先」の一部分になります。「手羽中」を縦に半分に割ったものを「チキンリブ」もしくは「鶏スペアリブ」と言い、日本ハムはこれを調理したものを「チキチキボーン」という商品名で販売しています。
「手羽先」の一部なので、「手羽先」と同じように焼いたり、揚げたり、煮物にしたりと活用の幅が広く、また先端部分を取り除いているので「手羽先」と比較すると、さらに食べやすく、そして調理がしやすいです。
「手羽先」と「手羽元」と「手羽中」の違いは何?まとめ
「手羽先」 | 【意味】キジ目ニワトリ属に属する鳥類である「鶏」の翼のうち先端に近い部分のこと 【備考】人間で言うと肘から指先までの部分。料理の幅が広い |
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「手羽元」 | 【意味】キジ目ニワトリ属に属する鳥類である「鶏」の翼のうち付け根部分のこと 【備考】人間で言うと肘と肩の間の部分。煮込み料理や揚げ物に向いている |
「手羽中」 | 【意味】「手羽先」の関節から先の先端部分を取り除いたもの 【備考】人間で言うと肘から手首の間の部分。料理の幅が広い |
「手羽先」と「手羽元」と「手羽中」の違いについて見ていきました。
鶏の翼のことを「手羽」と言い、その「手羽」の部位によって「手羽先」「手羽元」「手羽中」と名称が変わります。ぜひ、参考にされて見てください。


