「炭水化物抜きダイエット」や「糖質制限ダイエット」など、それを含む物の摂取を抑えるダイエットがいっとき流行りましたが、これらの「炭水化物」と「糖質」の違いは何かご存知でしょうか。
同じように思われてしまいがちですが、これらの意味は若干異なります。
この記事で、「炭水化物」と「糖質」の違いについて見ていきましょう。
「炭水化物」と「糖質」の違い

「炭水化物」と「糖質」の違いは以下の通りです。
- 「炭水化物」:三大栄養素の1つで、「糖質」と「食物繊維」の総称
- 「糖質」:「炭水化物」から「食物繊維」を取り除いたもの
「炭水化物」と「糖質」を同一のものとして捉えている方が多いですが、微妙に違います。
「炭水化物」「糖質」とは

「炭水化物」について詳しく
「炭水化物」とは三大栄養素の1つで、「糖質」と「食物繊維」の総称のことです。
「炭水化物」は「タンパク質」「脂肪」に並ぶ三大栄養素の1つで、ここに「無機質(ミネラル)」「ビタミン」を加えることによって五大栄養素となります。単に「炭水化物」の言葉を用いる際は、「糖質」と「食物繊維」の総称ですが、主に「糖質」のことを指すことが多いです。
「糖質」は分解されて身体のエネルギーに、「食物繊維」は人間の消化酵素では分解することができないため、エネルギーにはなりにくいです。
「糖質」について詳しく
「糖質」とは「炭水化物」から「食物繊維」を取り除いたものです。
「糖質」は「炭水化物」から「食物繊維」を除いたもののことで、ブドウ糖などの単糖類、砂糖などの二糖類、デンプンなどの多糖類、様々な種類があり、これらの総称のことを指します。「炭水化物」と「糖質」を同じものとして考えてしまいがちですが、正確に言うと少し違いますね。
同じようなものに「糖類」がありますが、これは「糖質」の中の「単糖類と二糖類の総称のこと」です。
「糖質」を制限することによって痩せる「糖質制限ダイエット」がありますが、「糖質制限ダイエット」は「糖質」を摂取することによって血糖値が上がり、この血糖値を一定に保つための「インスリン」の分泌を抑える点に重点が置かれます。「インスリン」は体内で消費されずに余った糖を脂肪にして蓄えるという性質があるため、別名「肥満ホルモン」とも呼ばれており、「糖質」を制限することによって「インスリン」の分泌を抑えることができるため、ダイエットに繋げることができるという訳になります。
「炭水化物」と「糖質」の違いは何?まとめ
「炭水化物」 | 【意味】三大栄養素の1つで、「糖質」と「食物繊維」の総称 【備考】「糖質」と「食物繊維」の総称だが、主に「糖質」のことを指すことが多い |
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「糖質」 | 【意味】「炭水化物」から「食物繊維」を取り除いたもの 【備考】同じようなものに「糖類」があるが、「糖質」の中の単糖類と二糖類の総称のことを指す |
「炭水化物」と「糖質」の違いについて見ていきました。
「炭水化物」は「糖質」と「食物繊維」の総称、「糖質」は炭水化物」から「食物繊維」を取り除いたものです。同じように思われがちですが、正確には微妙に異なります。ぜひ、参考にされて見てください。


