「習字」と「書道」の違いは何かご存知でしょうか。
学校で習う機会があったとは思いますが、これらの言葉は知っていても違いについては知らないという方が多いと思います。
この記事で、「習字」と「書道」の違いについて見ていきましょう。
「習字」と「書道」の違い

「習字」と「書道」の違いは以下の通りです。
- 「習字」:文字を正しく綺麗に書くこと、文字を習うこと
- 「書道」:「毛筆」で文字を書くことによって表現する芸術のこと
「習字」と「書道」は同じように思われてしまうことも多いですが、目的に違いがあります。
「習字」はお手本通りに文字を正しく綺麗に書くこと、文字を習うこと、「書道」は毛筆によって表現される芸術のことを指します。「習字」は誰が見ても上手いか下手かを判断することができますが、「書道」に関しては人それぞれです。
また、「習字」は「毛筆」だけでなく「硬筆」なども「習字」に含まれますが、「書道」に関しては「毛筆」限定という違いもあります。
「習字」「書道」とは

「習字」について詳しく
「習字」とは文字を正しく綺麗に書くこと、文字を習うことを指します。
「習字」はお手本通りに文字を正しく綺麗に書くこと、文字を習うことであり、これが後述する「書道」との違いでもあります。
小学校・中学校では以前は「習字」「書き方」という呼称でしたが、文部科学省は1958年に「書写」という呼称に改め、国の正式な名称となっています。
「習字」と聞くと「毛筆」のイメージが強いですが、「鉛筆」や「ペン」など「硬筆」も同様に「習字」と言います。しかし、この場合は「ペン習字」と呼称することが多いです。
「書道」について詳しく
「書道」とは「毛筆」で文字を書くことによって表現する芸術のことを指します。
「書道」は毛筆を使って表現される芸術のことです。「習字」はお手本通りに綺麗に正しく書くことが目的ですが、「書道」は芸術的に美しい文字を書くことが目的となっています。
「書道」は元々漢字を用いていた中国文化圏で発達し、日本では仮名文字が作られたことが関連して独特のものへと発展していき、現在では「世尊寺流」「尊円流」「法性寺流」「持明院流」「有栖川流」などの流派が生まれました。
「習字」と「書道」の違いは何?まとめ
「習字」と「書道」の違いについて見ていきました。
- 「習字」:文字を正しく綺麗に書くこと、文字を習うこと
- 「書道」:「毛筆」で文字を書くことによって表現する芸術のこと
「習字」はお手本通りに文字を正しく綺麗に書くこと、文字を習うこと、「書道」は毛筆によって表現される芸術のことです。混同してしまいがちですが、両者には明確な違いがあるので、この機会にしっかりと覚えときたいところです。


