毎年毎年、夏に近づくにつれて「去年の今頃ってこんなに暑かったっけ?」と、そんな話をよくしている気がします。
事実、日本は異常気象によって5月の段階(2019年)で北海道でも気温が35℃以上を記録しており、異常の暑さが際立っています。これからどんどんどんどん暑くなっていくと思うと、かなり憂鬱ですね。
その日1日の気温や熱中症への警戒情報など、天気予報やニュースなどで情報を確認する中で、「真夏日」や「猛暑日」「猛暑日」「酷暑日」などの言い回しを聞きますが、あれは具体的にどのような状態(気温)を指しているのかご存知でしょうか。
「今日は暑いんだなぁ」くらいの感じで聞いている方も多いと思いますが、具体的にと聞かれてると困ってしまいますよね。
この記事で気になる「夏日」と「真夏日」と「猛暑日」と「酷暑日」の違いについて見ていきましょう。
その日の気温の測り方と定義

その日の気温については、地上の気温を温度計によって測定します。
地上の気温の測定方法に関しては世界気象機関(WHO)により定められていて、地上から1.25〜2.0mの間の高さ(日本では、気象庁が測定する際の高さを1.5mと定めていいます。)で、温度計に雨や雪、外気などを直接当てないようにして測定することが定められています。
学校などで「百葉箱」に入っているのを見たことがある方は多いと思います。
また、極端に温度が高くなったり、低くなったりしないように、熱源となるものや木などの日陰にならないところ、風通しが良いところで測るのが望ましいとされています。
気になる「夏日」「真夏日」「猛暑日」「酷暑日」などは、その日の「最高気温」によって、その日の温度を示した気象用語になります。
「夏日」と「真夏日」と「猛暑日」と「酷暑日」の意味と違い

「夏日」「真夏日」「猛暑日」「酷暑日」それぞれ、その日の「最高気温」によって分類がされており、意味と違いは以下の通りです。
- 「夏日」:その日の最高気温が25℃以上の日
- 「真夏日」:その日の最高気温が30℃以上の日
- 「猛暑日」:その日の最高気温が35℃以上の日
- 「酷暑日」:その日の最高気温が35℃以上の日。「猛暑日」の別称
その日の最高気温が35℃以上の日のことを「猛暑日」「酷暑日」、その日の最高気温が30℃以上の日のことを「真夏日」、その日の最高気温が25℃以上の日のことを「夏日」と言います。
25℃から5℃刻みで、「夏日」「真夏日」「猛暑日」「酷暑日」と分類がされていくんですね。「猛暑日」と「酷暑日」の意味は同じですが、その違いについては次の段落で解説していきます。
今のところ、最高気温が35℃以上のものまでしか分類ができないので、40℃や45℃が最高気温として測定されても「猛暑日」「酷暑日」や「記録的な気温」などになります。今後、気温が高くなっていくにつれて、新しい気象用語がもしかしたら出てくるかもしれませんね。
「猛暑日」と「酷暑日」の違いは何?

「猛暑日」「酷暑日」はともに「その日の最高気温が35℃以上の日のこと」を意味していますが、何が違うのでしょうか。
「猛暑日」「酷暑日」の違いは、公式か非公式かの違いになります。「猛暑日」が公式、「酷暑日」が非公式になります。「酷暑日」は一部のマスコミなどで使用された表現方法で、それが巡り巡って世間に定着していったそうです。
なので、「酷暑日」は「猛暑日」の俗称という位置付けになりますが、定義が詳しくされた同年には新語・流行語大賞でトップ10入りしました。
また、近年の異常な暑さから「極暑日」という表現方法もありますが、こちらも非公式です。

「熱帯夜」の意味は何?

「夏日」「真夏日」「猛暑日」「酷暑日」の意味や違いについては分かりましたが、もう1つ気になる表現方法に「熱帯夜」というものがあります。「熱帯夜」にはどんな意味があるのでしょうか。
「熱帯夜」は夕方から翌日の朝までの最低気温が、25℃以上になる夜のことを意味しています。今までは最高気温で分類していましたが、「熱帯夜」に関しては最低気温で判断をします。
寝るときに大体25℃周辺になると、寝苦しくなると言われているので、この名称がこの意味でつけられたのかもしれませんね。
「「夏日」と「真夏日」と「猛暑日」と「酷暑日」の違いは何?まとめ
「夏日」と「真夏日」と「猛暑日」と「酷暑日」の違いと、あわせて「熱帯夜」について見ていきました。
- 「夏日」:その日の最高気温が25℃以上の日
- 「真夏日」:その日の最高気温が30℃以上の日
- 「猛暑日」:その日の最高気温が35℃以上の日
- 「酷暑日」:その日の最高気温が35℃以上の日。「猛暑日」の別称・俗称
- 「熱帯夜」:夕方から翌日の朝までの最低気温が、25℃以上になる夜
- 「熱帯夜」:夕方から翌日の朝までの最低気温が、25℃以上になる夜
25℃から5℃刻みで、その日の最高気温が「夏日」「真夏日」「猛暑日」「酷暑日」と分類がされて、「猛暑日」「酷暑日」に関しては意味に違いはありませんが、気象庁は「猛暑日」を気象用語として使用しているので、使う際はこちらですね。
ぜひ、参考にされて見てください。


