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「海老」と「蝦」と「蛯」の違いは何?

エビフライやエビチリなどの料理でお馴染みの「エビ」には、「海老」と「」と「」の3種類の漢字の表記方法があります。

漢字の表記が違うだけで全て同じものを指していると思われてしまいがちですが、実は生態の違いから漢字での表記方法も異なっています。

この記事で、「海老」と「蝦」と「蛯」の気になる違いについて見ていきましょう。

「海老」「蝦」「蛯」とは

「海老」「蝦」「蛯」とは

「海老」について詳しく

「海老」とは海の底をゆっくりと歩く大型の「エビ」のことです。

「海老」は節足動物門甲殻亜門軟甲綱(エビ綱)十脚目(エビ目)のうち、ヤドカリ下目とカニ下目以外の全ての総称で、その内、海底をゆっくりと歩く大型の「エビ」のことを指します。(歩行類)

伊勢海老」や「ロブスター」などの種類の「エビ」は、海底をゆっくりと歩くので「海老」と表記されます。

「海老」という漢字は当て字で、長い髭と曲がった腰が、まるで老人のように見えたことから、長寿は稀でめでたいという喜びの意味を込めて日本で作られた名前です。現在では平均寿命が70~80と高いですが、昔は現在のように平均寿命が高くなかったので、めでたいとされていました。

「蝦」について詳しく

「蝦」とは海中を泳ぐ小・中型の「エビ」のことです。

「蝦」は節足動物門甲殻亜門軟甲綱(エビ綱)十脚目(エビ目)のうち、ヤドカリ下目とカニ下目以外の全ての総称で、その内、海中を泳ぐ小・中型の「エビ」を指します。(遊歩類)

サクラエビ」「クルマエビ」「アマエビ」などの種類はこれに該当するので、漢字で表記する際は「蝦」が使われます。しかし、「海老」の方が広く知られているために「蝦」ではなく「海老」が使われることの方が多いです。

「蝦」は中国から伝わった漢字で、元々は、魚へんの「」でしたが、「エビ」が魚であるのはおかしいのではないか、ということから魚へんではなく虫へんに変更されたと考えられています。「蝦」のつくりである「」には「からだを曲げる」という意味があり、腰が曲がったように見える「エビ」にピッタリな漢字ということで当てられました。

「蛯」について詳しく

「蛯」とは「海老」と基本的に同じもので、海の底をゆっくりと歩く大型の「エビ」のことです。

「蛯」は「海老」と同様に節足動物門甲殻亜門軟甲綱(エビ綱)十脚目(エビ目)のうち、ヤドカリ下目とカニ下目以外の全ての総称で、その内、海底をゆっくりと歩く大型の「エビ」のことを指します。(歩行類)

「蛯」も日本で作られた漢字で、詳しいこと語源は分かっていませんが、日本で作られた「海老」と、中国から伝わった「蝦」が組み合わさったものではないかと思われます。

「海老」と「蝦」と「蛯」の違い

「海老」と「蝦」と「蛯」の違い

「海老」「蛯」と「蝦」には海底を歩くか、海中を泳ぐかという違いがあり、それによって漢字が使い分けられています。

しかし、日本では「エビ」という漢字の内、「海老」が広く知られているので、「エビ」の生態に関わらず「海老」という表記が使われることがほとんどです。

「海老」と「蝦」と「蛯」の違いは何?まとめ

「海老」と「蝦」と「蛯」の違いについて見ていきました。

この記事のまとめ
  • 「海老」とは
    →海の底をゆっくりと歩く大型の「エビ」のこと
  • 「蝦」とは
    →海中を泳ぐ小・中型の「エビ」のこと
  • 「蛯」とは
    →「海老」と基本的に同じ

漢字の違いだけでなく「エビ」には海底を歩くか、海中を泳ぐかで漢字が分けられています。ぜひ、参考にされて見てくださいね。