麺料理で有名なものに「ラーメン」がありますが、同じようなもので「タンメン」というものがありますが、こちらとは何が違うかご存知でしょうか。「ラーメン」「タンメン」のそれぞれの名前は知っているけど、両者の違いは分からないという方が意外にも多いのではないかと思います。
この記事で、「ラーメン」と「タンメン」の違いについて見ていきましょう。
「ラーメン」と「タンメン」の違い

「ラーメン」と「タンメン」の違いは以下の通りです。
- 「ラーメン」:豚骨や鶏ガラ、魚介類の骨などから出汁をとり、醤油や味噌などの調味料を加えてそれをスープとし、中華麺、チャーシューや海苔などの具材を加えたもの
- 「タンメン」:豚肉や野菜を炒めた鍋の中に、鶏ガラベースのスープを加えて煮込み、茹で上がった中華麺にかけたもの
「ラーメン」と「タンメン」は似ていますが、その調理方法もさることながら、完成したスープの中に麺と具材を入れるか、茹で上がった麺にスープをかけるかという点にも違いがあります。
「ラーメン」「タンメン」とは

「ラーメン」について詳しく
「ラーメン」とは中華麺とスープを主体に、チャーシューや海苔などの様々な具材を組み合わせた麺料理の総称のことです。
麺料理の起源は中国ですが、中華料理が日本へと伝わり、それをもとに独自の進化を遂げたものが「ラーメン」です。豚骨や鶏ガラ、魚介類の骨などから出汁をとり、醤油や味噌などの調味料を加えてそれをスープとし、中華麺、チャーシューや海苔などの具材を加えて作られます。
- 豚骨や鶏ガラ、魚介類の骨などから出汁をとる
- 上記のものに醤油や味噌などの調味料を加えてスープを作る
- 茹でた中華麺・具材(トッピング)を加える
漢字表記では「拉麺」「老麺」「柳麺」の3つがあります。また「ラーメン」のことを「中華そば」や「支那そば」などの名称で呼ぶことがありますが、これらは「ラーメン」という呼び方が無かった時代に使われていたもので、基本的には「ラーメン」と同じものです。
「タンメン」について詳しく
「タンメン」とは日本の関東地方発祥の麺料理のことです。
「タンメン」は、豚肉や野菜を炒めた鍋の中に、鶏ガラベースのスープを加えて煮込み、茹で上がった中華麺にかけて作られます。野菜と一緒に煮込んでいるということから、野菜の甘みが滲みこんでいるのが特徴です。
- 豚肉や野菜を炒めた鍋で炒める
- 上記のものに鶏ガラベースのスープを加えて煮込む
- 茹で上がった中華麺にかける
関東地方発祥なので、関東地方では一般的によく見られる料理ですが、それ以外の地域だとあまり一般的ではないようです。「塩ラーメン」と混同されてしまいがちですが、「塩ラーメン」は茹でた麺に野菜とスープを後で加えるので、作り方に若干違いがあります。
「タンメン」は漢字で「湯麺」と表記することもありますが、「湯麺」は中国においてスープの入った麺料理の総称のことを指すため、日本で「湯麺」と表記するのは誤用という意見があります。
「ラーメン」と「タンメン」の違いは何?まとめ
「ラーメン」 | 【意味】中華麺とスープを主体に、チャーシューや海苔などの様々な具材を組み合わせた麺料理の総称のこと 【備考】中華料理が日本へと伝わり、それをもとに日本で独自の進化を遂げたものが「ラーメン」 |
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「タンメン」 | 【意味】日本の関東地方発祥の麺料理のこと 【備考】野菜と一緒に煮込んで作られる。「塩ラーメン」と混同されがちだが、「塩ラーメン」は茹でた麺に野菜とスープを後で加えるため、作り方が異なっている |
「ラーメン」と「タンメン」の違いについて見ていきました。「ラーメン」と「タンメン」は似ているので、混同してしまいがちですが両者にはこういう違いがあったんですね。ぜひ、参考にされて見てください。


