何かを作ることを「せいさく」と言いますが、この「せいさく」には「制作」と「製作」の2つの漢字があります。
この2つの漢字の存在は知っていても詳しい使い分けや違いについては知らない、という方は意外にも多いのではないでしょうか。
この記事で、「制作」と「製作」の違いについて見ていきましょう。
「制作」と「製作」の違い

「制作」と「製作」の違いは以下の通りです。
- 「制作」:芸術作品を作る
- 「製作」:道具や機械などで実用的な物を作る、映画やアニメなどを制作するための資金調達や宣伝などのプロデュース全般のこと
「制作」と「製作」どちらも何かを作るというのには変わりはありませんが、「制作」は芸術作品を、「制作」は道具や機械などで実用的な物を作るという使い分けをします。
「制作」「製作」とは

「制作」について詳しく
「制作」とは主に芸術作品を作るという時に使われる言葉です。
芸術作品というのは映画、絵画、アニメ、本を執筆する、ハンドメイド作品など幅広く、芸術作品の創作活動に用いられます。
もっと分かりやすく言いますと、実際にその作品を作ることを指し、実際に作った人をこの場合は「制作者」と言います。
また、こういったものを「制作」することによって、創作したものを勝手に利用できない権利である知的財産権、著作権が発生します。
「製作」について詳しく
「製作」とは道具や機械などで実用的な物を作る、映画やアニメなどを制作するための資金調達や宣伝などのプロデュース全般のことを指します。
「制作」は芸術的なものを作る際に使われますが、「製作」に関しては実用的な物を作る際に使われます。自分で作った家具やアクセサリーなどがあり、それが芸術的観点から作られたものであれば「制作」を、実用的なものであれば「製作」を使う、という使い分けをします。
また、「製作」は資金調達や宣伝などプロデュース全般のことを指す言葉でもあります。これは、映画やアニメ、テレビ番組など創作活動としてその作品を作るという場合は「制作」を使いますが、そのための資金調達や宣伝、プロデュースなどは「製作」と表します。
本を執筆する人は「制作者」ですが、この本を出版する会社に関しては「製作会社」という訳になります。
同じようにディスニーの映画でも使い分けがされており、作品を実際に作る「制作」に関しては「ピクサー」ですが、資金調達や配給である「製作」は「ディズニー」となっています。
「制作」と「製作」の違いは何?まとめ
「制作」と「製作」の違いについて見ていきました。
- 「制作」:芸術作品を作る
- 「製作」:道具や機械などで実用的な物を作る、映画やアニメなどを制作するための資金調達や宣伝などのプロデュース全般のこと
「制作」は芸術作品を、「制作」は道具や機械などで実用的な物を作るという使い分けをします。ぜひ、参考にされて見てください。


