違い

「池」と「沼」と「湖」の違いは何?

水が溜まっている場所をそれぞれ「」「」「」と言いますが、これらの違は何なのかご存知でしょうか。

何となくですが水が溜まっている場所の大きさで判断して「池」<「沼」<「湖」というイメージなのですが実際にはどんな違いがあるのか気になりますよね。 この記事で、「池」と「沼」と「湖」の違いについて見ていきましょう。

実は明確な区別はされていない

実は明確な区別はされていない

「池」「沼」「湖」はそれぞれ定義がされているように思えますが、実は明確な区別はされていません。

「環境省」や「国土交通省」がこれら「池」「沼」「湖」の管理をしているのですが、法律による数値等の区別は存在せず、昔からその地域にある定義によって、基準がバラバラであったりします。一般的に言われている「湖」であっても固有名詞が「池」や「沼」を使って構成されている名称であったりすることも多いです。

ここではあくまでも大体の目安で判断する一般的に言われている「池」「沼」「湖」について解説をしていきます。

「池」と「沼」と「湖」の違い

「池」と「沼」と「湖」の違い

「池」と「沼」と「湖」の違いは以下の通りです。

  • 」:「沼」「湖」よりも規模が小さく、水中植物などがあまり(全く)生えていない水深が5m以下のもの
  • 」:自然にできたもので「池」よりも規模が大きく「湖」よりも規模が小さい、水中植物が生えている水深が5m以下のもの
  • 」:「池」「沼」よりも規模が大きく、水中植物などがあまり(全く)生えていない水深が5mから10m以上のもの

「池」「沼」「湖」の違いは、その規模で判断することもできますが、水中植物が生えているかいないかでも判断することができます。人工的に作られたものを取り分けて「国土交通省」の定義では「池」と呼称しますが、実際には「池」はもちろん「湖」にも人工的に作られたもの以外に、自然にできたものも存在します。

法律の上では定義がされていないので、一目見ただけでは判断することができませんが、一般的に言われている「池」「沼」「湖」については覚えておきたいところですね。

「池」「沼」「湖」とは

「池」「沼」「湖」とは

「池」について詳しく

「池」とは、一般的に「沼」「湖」よりも規模が小さく、水中植物などがあまり(全く)生えていない水深が5m以下のものを指します。

雨などの自然現象によって溜まった水溜まりのものを「池」と呼称することが多いですが、公園や降水量が少ない地域にある人工的に作ったものも「池」と言いますが、その場合は「ため池」と呼称します。

また、人工的に作られたものを「池」と定義するところもあります。

一般的には水深が5m以下のものとされていますが、前述のように定義がされている訳ではないため、それよりも深いものもあります。

「沼」について詳しく

「沼」とは、一般的に自然にできたもので「池」よりも規模が大きく「湖」よりも規模が小さい、水中植物が生えている水深が5m以下のものを指します。

他にも特徴として、「沼」の周りは湿地になっていることが多く、水の透明度は低く、底には泥土が多くヌメヌメしています。

「湖」について詳しく

「湖」とは一般的に「池」「沼」よりも規模が大きく、水中植物などがあまり(全く)生えていない水深が5mから10m以上のものを指します。

「池」の規模を大きくしたものが「湖」という認識で大丈夫だと思います。

「池」と同じように多くは自然にできたものを「湖」としますが、ダムなどの貯水池を「人工湖」と呼称するように、人工的に作られたものも数多くあります。

「環境省」「国土交通省」の定義

「環境省」「国土交通省」の定義

一般的に定義されている「池」「沼」「湖」について見ていきましたが、「環境省」「国土交通省」の定義ではこのように定義がされています。

「環境省」の定義

i河川:地表に集まった水が、傾斜した陸地のくぼんだ所を流れるもの。
ii湖沼:「みずうみ」(四面を陸地でかこまれて中に水をたたえたもの。池・沼などより大きく中央部に沿岸植物の侵入を許さない深度(5~10 メートル以上) を持つもの。)と「ぬま」(一般に、深さ五メートル以下で底は泥ぶかく、 クロモ・フサモなどの沈水沿岸植物が生えている湖沼をいう。湖とは厳密に は区別されていない。)の総称。

また、地学における河川、湖沼の定義は以下のとおりである。
i河川:地表面上のほぼ一定した流路を通って下方へ流れついには湖海や他の河川に注ぐ水体とその通路となる河道を含めた総称。
ii湖沼:四方を陸地に囲まれ海とは離れた静止した水隗。湖は沿岸植物が侵入しない深度をもつもの。沼は浅く沈水植物の生育するものとする。人工湖は成因 としては湖沼と異なるが水隗の性格は河川と湖沼の中間的。

(出典:平凡社 「地学辞典」)

環境省「人工湖沼の湖沼類型指定について」より引用

「国土交通省」の定義

湖沼等の用語については,厳密に区分することは困難ですが,スイスの湖沼学者フォーレル(1841-1912年)は,湖沼の深さと水中植物の分布状況から次のように区分しています.
湖:水深が大きく,植物は湖岸に限られ,中央に深い所には沈水植物を見ないもの
沼:湖より浅く,最深部まで沈水植物が繁茂するもの.
池:通常,湖や沼の小さなものをいい,特に人工的に作ったもの
上記の定義による代表的な例には
湖・・・琵琶湖,摩周湖,田沢湖等
沼・・・印旛沼,伊豆沼等
池・・・満濃池等
などがあげられますが,地域の資源としてイメージアップするなど,呼称の変更(沼 → 湖)もあり,旧地名から考察する必要もあります.
また,ダムによってできた池でも「○○湖」と名前がつけられており,地図では,上記の区分と関係なく,その土地で実際に呼ばれている名称が記載されています.

国土地理院「国土の情報に関するQ&A」より引用

「池」と「沼」と「湖」の違いは何?まとめ

「池」と「沼」と「湖」の違いについて見ていきました。

この記事のまとめ
  • 」:「沼」「湖」よりも規模が小さく、水中植物などがあまり(全く)生えていない水深が5m以下のもの
  • 」:自然にできたもので「池」よりも規模が大きく「湖」よりも規模が小さい、水中植物が生えている水深が5m以下のもの
  • 」:「池」「沼」よりも規模が大きく、水中植物などがあまり(全く)生えていない水深が5mから10m以上のもの

法律で定義がされていないというのは驚きですが、イメージとしては大きさ・水深共に「池」<「沼」<「湖」で大丈夫です。しかし、これには当てはまらないものもあるので、一目で判断することができないのが難しいところです。

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