「オセロ」「リバーシ」ともに認知度の高いボードゲームの1つで、多くの方が1回は遊んだことがあるのではないかと思います。
どちらとも緑を基調とした盤面で、黒と白のコマを使ってプレイをしますが、一体何が違うのか気になったことはないでしょうか。
この記事で、似たようなボードゲームである「オセロ」と「リバーシ」の違いについて一緒に見ていきましょう。
「オセロ」「リバーシ」とは

「オセロ」について詳しく

「オセロ」とは2人のプレイヤーがそれぞれの黒と白のコマを扱い、自分のコマで相手のコマを挟むことによって、裏返して自分のコマに変えるというルールを基に、交互にコマを盤面に打っていき、両者ともに打てるマスがなくなったらゲームが終了になり、最終的に自分のコマが多い方が勝利となるボードゲームのことを指します。
緑色の盤面に8×8のマス目が引いてあり、中心の4マスに白と黒それぞれ2枚のコマを対角に置いた状態から、黒のコマを扱う側からゲームはスタートします。
「オセロ」を考案したのは日本人の「長谷川五郎」氏で、海外発祥のボードゲームと思われがちですが、1970年代ごろに日本で発祥したボードゲームです。「長谷川五郎」氏が「ツクダオリジナル(現在のメガハウス)」に持ち込んで商品化されました。
「オセロ」という名称は、イングランドの劇作家・詩人である「ウィリアム・シェイクスピア」の戯曲が名前の由来になっており、「オセロ」の盤面が緑色になっている理由は、イギリスの緑の平原をイメージしてからだと言われています。
「リバーシ」について詳しく

「リバーシ」は基本的には「オセロ」と同じルールで、19世紀ごろにイギリスで考案された「オセロ」に類似したボードゲームのことを指します。
基本的なルールは「オセロ」と同じですが、「オセロ」のルールは割と厳格に決められているのに対して、「リバーシ」に関してはかなりアバウトになっています。
例えば、盤面の色は緑色、コマの色は黒と白と決まっているわけではなく、赤や青などの色もあり、また「オセロ」は盤面が8×8のマスですが、「リバーシ」に関しては4×4のマスや、6×6のマス、10×10のマスなど様々です。
他にもゲーム開始時に真ん中のマスに4つのコマを対角に配置させますが、真ん中の4マスに並べさえすればどのように配置させてもOKで、「オセロ」は黒のコマを扱う方が先手ですが、「リバーシ」はどちらが先手をとっても構いません。
現在では、上記のルールはほとんどなく「オセロ」と同じです。
「オセロ」と「リバーシ」の違い

「オセロ」と「リバーシ」は細かなルールは違いながらも基本的なルールに関しては同じです。しかし「オセロ」と「リバーシ」には商標権があるかないかの違いがあります。
「オセロ」は、「長谷川五郎」氏が「ツクダオリジナル(現在のメガハウス)」に直談判・持ち込んで商品化、その後に「オセロ」の商標権を取得しました。商標権・意匠権が取得されたということで、他の会社では使用承諾の許可が無いない限りは「オセロ」という名称・類似商品を販売することができませんでした。
しかし、意匠権の権利期間は登録から20年なので、登録されて20年後である1993年に意匠権が失効、他の会社は「オセロ」という名称では販売することはできませんが、類似した商品を開発・販売することができるようになりました。
「オセロ」という名称では販売することができないので、細かなルールが決まっておらず、「オセロ」のルールでも当てはめることができ、尚且つ商標権や特許を持たない「リバーシ」という名称で販売することにしました。
このため、「オセロ」と「リバーシ」には大きな違いが無くなっています。
「オセロ」と「リバーシ」の違いは何?まとめ
「オセロ」と「リバーシ」の違いについて見ていきました。
- 「オセロ」とは→2人のプレイヤーがそれぞれの黒と白のコマを扱い、自分のコマで相手のコマを挟むことによって、裏返して自分のコマに変えるというルールを基に、交互にコマを盤面に打っていき、両者ともに打てるマスがなくなったらゲームが終了になり、最終的に自分のコマが多い方が勝利となるボードゲームのこと
- 「リバーシ」とは→基本的なルールは「オセロ」と同じだが、「オセロ」に比べるとアバウトで、19世紀ごろにイギリスで考案された「オセロ」に類似したボードゲームのこと
現在では「オセロ」と「リバーシ」には大きな違いが無くなっていますが、大きな違いは商標権、その使用承諾の許可があるかないかという違いでした。
基本的なルールは変わらないので、ぜひプレイして見て下さいね。