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「納める」と「収める」と「修める」と「治める」の違いは何?

「おさめる」という言葉には「納める」「収める」「修める」「治める」などの複数個の漢字の表し方があります。

こんなにもあると、いざ書こう・使おうと思ったときに、この文章の意味合い的にどれを使えば良いのか分からなくなってしまうことがあると思います。

この記事で、ややこしい「納める」と「収める」と「修める」と「治める」の違いについて見ていきましょう。

「納める」「収める」「修める」「治める」とは

「納める」「収める」「修める」「治める」とは

「納める」について詳しく

「納める」にはお金や物などを渡す・渡す、あるべきところにいれる、物事を終わりにするという意味があります。

「納める」は①お金や物などを渡す・支払う②あるべきところにいれる、③物事を終わりにするの3つの意味で主に使われます。

税金や品物を「納める」などのお金や物を渡すという意味、倉庫や蔵などに「納める」などのあるべきところにいれるという意味、仕事「納め」や食べ「納め」などの何かの物事を終わりにするなどが、使い方としてはあります。

  1. 罰金は「納め」ないといけないよ
  2. 使ったものは倉庫に「納め」ないとダメじゃ無いか!
  3. 今日で仕事「納め」だから、いつもより気合を入れよう

また、地位や任務に就任する際にも、社長の地位に「納まる」などのように「納まる」が使われます。

「収める」について詳しく

「収める」には良い結果を残す・手に入れる、物をしまう・入れる、安定した状態に戻るという意味があります。

「収める」には①良い結果を残す・手に入れる・記録する、②物をしまう・入れる、③安定した状態に戻るの3つの意味で主に使われます。

大会で勝利を「収める」、カメラに「収める」などの良い結果を残す・手に入れる・記録するという意味、参考書を本棚に「収める」などの物をしまう・入れるという意味、喧嘩を「収める」などの安定した状態に戻すなどが、使い方としてはあります。

②番目の意味の物をしまう・入れるに関しては、「納める」のあるべきところにいれると意味が類似していますが、ただ単に入れるという意味では前者の「収める」を使い、強制や義務がある場合に後者の「納める」を使う、という使い分けがあります。

また、③番目の安定した状態に戻るという意味は、後ほど触れます「治める」と同じ意味で使われる場合もあります。

  1. 息子の成長した姿をカメラに「収めた」
  2. 昨日は博物館に重要な展示物を「収める」作業をやらせてもらった
  3. 強風が「収まり」、この町に静寂が訪れた

「修める」について詳しく

「修める」には知識を身につける、行いを正しく整えるという意味があります。

「修める」は①知識を身につける、②行いを正しく整えるの2つの意味で主に使われます。

学問や英語を「修める」などの勉強をして知識を身につけるという意味、身を「修める」などの身持をよくして正しく整える、などが使い方としてはあります。

  1. 大学では経営学を修めた
  2. おみくじの中には身を「修める」べし、と書かれていた

「治める」について詳しく

「治める」には統制や処理をして安定した状態にするという意味があります。

「治める」は統制や処理をして安定した状態にするという意味で使われます。国やその地域を「治める」、喧嘩を「治める」などの統制や処理をして安定した状態にする、などの使い方がされます。

前述の通り、「収める」の安定した状態に戻るという意味と「治める」の意味は一緒で、「収める」をこの意味で用いる場合のみ「治める」に、また「治める」と「収める」に書き換えることができます。

  1. 国を「治める」のはとても難しいことだ
  2. 今朝から続いてた腹痛が、今になってやっと「治った」
  3. 強風が「治まり」、この町に静寂が訪れた

「納める」と「収める」と「修める」と「治める」の違い

「納める」と「収める」と「修める」と「治める」の違い

「納める」と「収める」の違い

「納める」と「収める」には何かに入れるという意味で共通しており、どちらを使えば良いのか分からないという場面があります。

しかし、ただ単に入れるという意味では前者の「収める」を使い、強制や義務がある場合に後者の「納める」を使う、という使い分けがあります。それぞれの文字が使われている言葉をイメージすると分かりやすく、「収集」や「収容」は単に集めて入れるという意味ですが、「納税」や「納期」はしなければいけない義務、守らなければいけない事柄です。

強制や義務があるか無いかで「納める」と「収める」を使い分けることができます。

「収める」と「治める」の違い

「収める」と「治める」には安定した状態に戻るという意味で共通しており、この意味であれば「収める」と「治める」どちらを使っても大丈夫です。

どちらを使っても大丈夫ですが、その場を落ち着かせる、という意味合いが強いのが「収める」で、何かを正しくするという意味合いが強いのが「治める」となっています。

より厳密に使い分けをしたいという方は、覚えておきましょう。

「納める」と「収める」と「修める」と「治める」の違いは何?まとめ

「納める」と「収める」と「修める」と「治める」の違いについて見ていきました。 

この記事のまとめ
  • 「納める」とは
    →お金や物などを渡す・渡す、あるべきところにいれる、物事を終わりにする
  • 「収める」とは
    →良い結果を残す・手に入れる、物をしまう・入れる、安定した状態に戻る
  • 「修める」とは
    →知識を身につける、行いを正しく整える
  • 「治める」とは
    →統制や処理をして安定した状態にする

ややこしくなってどれを使ったら良いのか分からなくなってしまいますが、しっかりと覚えていきたいですね。ぜひ、参考にされて見てください。