1月になり新たな年を迎えると「元日」「元旦」「お正月」の言葉を聞く機会が増えますが、これらの違いは何なのかご存知でしょうか。これら3つを混同して使っている方が多いですが、実は「元日」「元旦」「お正月」は全く違う意味を持つ言葉なんです。
この機会に、「元日」「元旦」「お正月」の違いについて一緒に見ていきましょう。
「元日」と「元旦」と「お正月」の違い

「元日」と「元旦」と「お正月」の違いは以下の通りです。
- 「元日」:その年の最初の日付のことを表しており、つまりは1月1日、0時0分から23時59分の24時間のこと
- 「元旦」:「元日」の朝、1月1日の朝のこと
- 「お正月」:本来はその年の最初の月、つまりは1月1日から1月31日のことを指すが、世間一般では「三が日」、1月1日から1月7日までの社会人・学生の休日となっている期間、「松の内」を指すという場合が多い
「元日」はその年の最初の日付のこと、「元旦」は1月1日の朝のこと、「お正月」はその年の最初の月をそれぞれ表します。
ただ、現在は「お正月」というと1月1日から1月31日のことではなく、「三が日」、社会人・学生の正月休み、「松の内」のことを指す場合が多いです。
「元日」「元旦」「お正月」とは

「元日」について詳しく
「元日」とはその年の最初の日付のことを表しており、つまりは1月1日、0時0分から23時59分の24時間のことです。
「元日」の「元」は、「元祖」などでも使われているように「何かのはじめ」という意味があります。「日のはじめ」ということなので、その年の最初の日付のことを表しています。
「元旦」について詳しく
「元旦」とは「元日」の朝、1月1日の朝のことです。
そのため、午後を過ぎてしまえばもう「元旦」ではなく、朝の定義は人によって異なると思いますが、一般的には1月1日の夜明けから午前10時00分くらいの時間帯を指す言葉となっています。
「元旦」は「元日」の朝を意味しているので、「元旦の朝」という表現は意味が「元日の朝の朝」という意味になり、意味が重複してしまうので注意です。
「元旦」の「旦」は、朝を意味する漢字であり、地平線・水平線から太陽が登ってくる、日の出の様子を漢字で表現しています。
「お正月」について詳しく
「お正月」とは本来はその年の最初の月、つまりは1月1日から1月31日のことです。
しかし、世間一般では1月1日から1月31日のこととして使うことは極めて少なく、「三が日」である1月1日から1月3日まで、1月1日から1月7日までの社会人・学生の休日となっている期間、もしくは門松などを飾る「松の内」である1月1日から1月15日まで(20日までの地域もあります)のことを指すという場合が多いです。
「元日」と「元旦」と「お正月」の違いは何?まとめ
「元日」と「元旦」と「お正月」の違いについて見ていきました。
呼称 | 意味 | 備考 |
---|---|---|
「元日」 | その年の最初の日付のことを表しており、つまりは1月1日、0時0分から23時59分の24時間 | 「元」には、「何かのはじめ」という意味がある |
「元旦」 | 「元日」の朝、1月1日の朝 | 「元旦の朝」という表現は意味が「元日の朝の朝」という意味になり、意味が重複してしまうので注意 |
「お正月」 | 本来はその年の最初の月、つまりは1月1日から1月31日 | 世間一般では1月1日から1月31日のこととして使うことは極めて少ない |
「元日」「元旦」「お正月」は混同して使ってしまいがちですが、実は異なる意味をそれぞれ持っています。ぜひ、使い分けの参考にされて見てください。


