「看病」と「看護」と「介抱」の違いは何かご存知でしょうか。どれも病人や怪我人をお世話する、というようなニュアンスで使われていますが、これらの使い分けは非常に曖昧なものになっている印象です。
この記事で、「看病」と「看護」と「介抱」の違いについて見ていきましょう。
「看病」と「看護」と「介抱」の違い

「看病」と「看護」と「介抱」の違いは以下の通りです。
- 「看病」:病人に付き添って長期間周りの世話をすること
- 「看護」:病人の世話や怪我人の手当てをすること
- 「介抱」:傷病者の世話や手当てなどを一時的に行うこと
「看病」「看護」「介抱」はどれも、病人や怪我人をお世話するなどの意味を持っていますが、「看病」は長期間かつ病人を対象に、「看護」は病人怪我人重いか軽いか、身内か身内でないかも関わらず使い、「介抱」は傷病者の世話や手当てなどを一時的に行うことを指し、微妙に意味が違います。
「看病」「看護」「介抱」とは

「看病」について詳しく
「看病」とは病人に付き添って長期間周りの世話をすることです。
「看病」は、「病を看る」ということから、その対象が病人に限られます。そのため、怪我人の手当てなどでは「看病」は使われません。
また一過性や一時的な症状に関しては「看病」という言葉は使われず、その病気が長期間に渡る場合や、思い症状の場合に、そばに付き添って世話をする場合に使われます。加えて、その対象が身内となる場合に使われるのが一般的となっています。
「看護」について詳しく
「看護」とは病人の世話や怪我人の手当てをすることです。
「看護」は「看病」と比べると意味が広く、またその病気が重いか軽いか、身内か身内でないかも関わらずに使うことができる言葉です。
について詳しく
「介抱」とは傷病者の世話や手当てなどを一時的に行うことです。
「介抱」は「看護」と意味が似ていますが、その世話や手当てなどは一時的なものとなっています。そのため、「母を3年間介抱した」などの文章は意味合い的にあり得ず、この場合は「看護」や「看病」が適当となっています。
また、「介抱」には「保護する」「手助けをする」などのような意味を持っているので、お酒で酔っている方の手助けをしたり、単に面倒を見るというような意味で使われることもあります。
「看病」と「看護」と「介抱」の違いは何?まとめ
「看病」 | 病人に付き添って長期間周りの世話をすること。怪我人の手当てなどでは「看病」は使われない |
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「看護」 | 病人の世話や怪我人の手当てをすること。その病気が重いか軽いか、身内か身内でないかも関わらずに使うことができる言葉 |
「介抱」 | 傷病者の世話や手当てなどを一時的に行うこと。お酒で酔っている方の手助けをしたり、単に面倒を見るというような意味もある |
「看病」と「看護」と「介抱」の違いについて見ていきました。ぜひ、参考にされて見てください。


