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「慣用句」と「故事成語」と「ことわざ」と「四字熟語」の違いは何?

慣用句」と「故事成語」と「ことわざ」と「四字熟語」の違いは何かご存知でしょうか。例えば「石の上にも三年」というものがありますが、「四字熟語」ではないのは一目で分かりますが、「慣用句」なのか「故事成語」なのか、はたまた「ことわざ」なのか、判断が難しいところだと思います。

この記事で、「慣用句」と「故事成語」と「ことわざ」と「四字熟語」の違いについて見ていきましょう。

「慣用句」と「故事成語」と「ことわざ」と「四字熟語」の違い

「慣用句」と「故事成語」と「ことわざ」と「四字熟語」の違い

「慣用句」と「故事成語」と「ことわざ」と「四字熟語」の違いは以下の通りです。

この記事のまとめ
  • 慣用句」:習慣として使われてきたひとかたまりの言葉や文句のこと
  • 故事成語」:故事(昔から語り継がれている事柄)をもとにしてできた教訓のこと
  • ことわざ」:古くから伝えられてきた人々の生活の知恵や教訓、格言、大切なことなどを意味する短い文章、言葉のこと
  • 四字熟語」:漢字4文字で構成された熟語、成語のこと

簡単に見ると上記のようなものになりますが、これだと少々難しいので、次の段落で1つずつ詳しく見ていきましょう。

「慣用句」「故事成語」「ことわざ」「四字熟語」とは

「慣用句」「故事成語」「ことわざ」「四字熟語」とは

「慣用句」について詳しく

「慣用句」とは習慣として使われてきたひとかたまりの言葉や文句のことです。

「慣用句」は、二語以上の単語が結びついて全く異なる意味を形成しているのが特徴です。日常の習慣や行動が基になっているために、体を用いた、またはそれに付随する道具や食べ物を使った表現が数多くあります。

例を挙げますと「頭に来る」という慣用句。これは「頭」と「来る」という2つの単語が結びついてできており、意味は簡単に言いますと「怒る」という意味です。他にも「釘を刺す」や「油を絞る」といった慣用句もあります。

「慣用句」は日常の習慣・行動をおもしろおかしくした1種の比喩表現であるため、正しい意味を理解していないと相手に伝わらなかったり、両者の間で齟齬が生まれてしまう可能性があります。

  • 耳が痛い」:他人の発言・言葉が自分の弱点をついていて聞いていられない様子
  • 舌を巻く」:あまりに優れていて驚く、呆気にとられる様子
  • 歯が立たない」:力が足りずどうにも対応のしようが無い様子
  • 猫の手も借りたい」:あまりに忙しいため誰でもいいから手伝って欲しいという意味
  • 峠を越す」:物事の危険なところ、絶頂のところが過ぎたという意味

「故事成語」について詳しく

「故事成語」とは故事(昔から語り継がれている事柄)をもとにしてできた教訓のことです。

「故事成語」のほとんどは中国の故事であることが多いです。

例えば「人間万事塞翁が馬」という故事成語がありますが、これは中国の砦の側に住んでいたおじいさんの話が由来になっています。「故事成語」はある種の習慣として使われてきたひとかたまりの言葉や文句のことなので、「慣用句」の1種に数えられます。

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  • 雨だれ石を穿つ」:どんなに小さな力だとしても何事も根気よく努力をすれば、成功するということ
  • 漁夫の利」:二者が争っている間に、第三者が現れて横から利益を奪うこと
  • 断腸の思い」:腸が切られるくらいに辛い思いや悲しみのこと
  • 背水の陣」:決死の覚悟で敵に立ち向かうこと
  • 禍転じて福と為す」:自身にふりかかった災いを活用して、自分に役立つものとして利用すること

「ことわざ」について詳しく

「ことわざ」とは古くから伝えられてきた人々の生活の知恵や教訓、格言、大切なことなどを意味する短い文章・言葉のことです。

「ことわざ」は「諺(ことわざ)」という漢字1つで表すことができます。

「慣用句」と混同されがちで区別が曖昧になっていますが、「ことわざ」は単体で成立するのに対して、「慣用句」は「慣用句」だけでは使われずに文章や会話の中で使われます。

また、「ことわざ」は人生の教訓や格言などを表現したものであるのに対して、「慣用句」は教訓や格言ではなく、あくまでも日常の習慣・行動をおもしろおかしくした表現です。ちなみに冒頭で出てきた「石の上にも三年」はこの「ことわざ」に含まれます。

  • 蝦で鯛を釣る」:少しの努力や物などで、より大きな成果や物を手に入れること
  • 急いては事を仕損じる」:物事を急いでやってしまうと、それが影響して内容が疎かになってしまったり、失敗してしまったりすること
  • 臍で茶を沸かす」:おかしすぎてたまらないこと
  • 礼に始まり礼に終わる」:礼儀というのものはその試合の結果・勝敗よりも重要であるということ
  • 笑う門には福来たる」:笑い声が絶えない家には自然と幸運が訪れるということ

「四字熟語」について詳しく

「四字熟語」とは漢字4文字で構成された熟語・成語のことです。

「四字熟語」は広義だと漢字4文字で構成された熟語・成語のことなので「海外旅行」や「卒業写真」などもこの「四字熟語」に含まれますが、狭義だと「慣用句」に種類が分類されるもの「不易流行」や「罵詈雑言」などのことを指し、こちらで認識している方が多いと思います。

広義の意味である「四字熟語」は、その4つ並んでいる漢字を見ただけである程度は意味が理解できるのに対して、狭義の意味である「四字熟語」は一見しただけでは意味が理解できない、ということで分類がされることもあります。

  • 一期一会」:一生に一度だけの機会ということ
  • 切磋琢磨」:同じ志を持つ仲間が励まし競争して、お互いに向上すること
  • 大器晩成」:大物は遅れてその頭角を現すということ
  • 傍若無人」:他人のことを全く気にせず、自分の思うがままに振る舞うこと
  • 竜頭蛇尾」:初めのうちは勢いがよいが、終わりのほうになると勢いがなくなり衰える様

「慣用句」と「故事成語」と「ことわざ」と「四字熟語」の違いは何?まとめ

「慣用句」「故事成語」「ことわざ」「四字熟語」の違いについて見ていきました。

呼称 意味 備考
「慣用句」 習慣として使われてきたひとかたまりの言葉や文句のこと 「耳が痛い」「舌を巻く」「歯が立たない」など
「故事成語」 故事(昔から語り継がれている事柄)をもとにしてできた教訓のこと 「雨だれ石を穿つ」「漁夫の利」「断腸の思い」など
「ことわざ」 古くから伝えられてきた人々の生活の知恵や教訓、格言、大切なことなどを意味する短い文章、言葉のこと 「蝦で鯛を釣る」「急いては事を仕損じる」「臍で茶を沸かす」など
「四字熟語」 漢字4文字で構成された熟語、成語のこと 「一期一会」「切磋琢磨」「大器晩成」など

こうやってみると判断は難しいですが、私たちが日常的に使っているものはどれに当てはまるのか調べてみるのも良いですね。

これら「慣用句」「故事成語」「ことわざ」「四字熟語」の4つ全てに当てはまるものもあり、周りを敵に囲まれて孤立無援であるという意味の「四面楚歌」は「慣用句」であり「故事成語」であり「ことわざ」であり「四字熟語」でもあります。

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