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大雨「注意報」と「警報」と「特別警報」と「洪水警報」の違いは何?

雨が極端に強いと、浸水災害や土砂災害と言った重大な災害が引き起こってしまう可能性があります。それらの被害から迅速に避難するためにも大事になってくるのが、そう言ったことを事前に知らせてくれる「警戒情報」や「注意報」と言ったものです。

しかし、その中でも「注意報」「警報」「特別警報」「洪水警報」にはどのような違いがあるのでしょうか。

この記事で、「注意報」と「警報」と「特別警報」と「洪水警報」の違いについて見ていきましょう。

大雨「注意報」と「警報」と「特別警報」と「洪水警報」の違い

「洪水警報」について詳しく

大雨「注意報」と「警報」と「特別警報」と「洪水警報」の違いは以下の通りです。

この記事のまとめ
  • 大雨注意報」:大雨による土砂災害や浸水害が発生するおそれがあると予想したときに発表されるもの
  • 大雨警報」:「注意報」よりも大雨による重大な土砂災害や浸水害が発生するおそれがあると予想したときに発表されるもの
  • 大雨特別警報」:台風や集中豪雨により数十年に一度の降雨量となる大雨が予想される場合、若しくは、数十年に一度の強度の台風や同程度の温帯低気圧により大雨になると予想される場合に発表されるもの
  • 大雨洪水警報」:河川の上流域での大雨や融雪によって下流で生じる増水により洪水害が発生するおそれがあると予想したときに発表されるもの

大雨などの被害状況や恐れに応じて、警戒の段階が変わり「注意報」→「警報」→「特別警報」と発表されていきます。

「注意報」「警報」「特別警報」「洪水警報」とは

「注意報」「警報」「特別警報」「洪水警報」とは

大雨に限らず暴風や波浪、高潮などの影響によって被害が出る恐れがある場合、その危険性の高さによって「注意報」→「警報」→「特別警報」と発表の仕方が変わっていきます。

どれも危険性が高いのは変わりありませんが、「注意報」がその中でも1番警戒度が低く、次点で「警報」「特別警報」と続き、「洪水警報」は違うくくりとなっています。

「注意報」について詳しく

「注意報」とはそれによって災害が発生するおそれのあるときに注意を呼びかけるものです。

「気象庁」では「大雨」「洪水」「大雪」「強風」「風雪」「波浪」「高潮」「雷」「濃霧」「乾燥」「なだれ」「着氷」「着雪」「融雪」「霜」「低音」の16種類に分けて「注意報」の発表をします。

その中でも「大雨注意報」を発表する際には以下の基準で発表をすると「気象庁」に記載がされています。

大雨注意報は、大雨による土砂災害や浸水害が発生するおそれがあると予想したときに発表します。雨が止んでも、土砂災害等のおそれが残っている場合には発表を継続します。

気象庁「気象等の特別警報の種類と内容」より引用

多くの方は「注意報」が出てもあまり気にすることはないとは思いますが、それでも「注意報」なので何かあってもいいように心構えはしておくべきですね。

また、この「注意報」は全国一律という訳ではなく、その地域ごとによって厳格に基準が設けられています。自分が住まれている地域、親戚や家族が住まれている地域の基準は知っておいて損はないと思いますので、下のリンクでチェックをしておきましょう。

✏︎警報・注意報発表基準一覧表

「警報」について詳しく

「警報」とはそれによって重大な災害が発生するおそれのあるときに警戒を呼びかけるものです。

「気象庁」では「警報」「大雨」「洪水」「大雪」「暴風」「暴風雪」「波浪」「高潮」7種類に分けて「警報」を発表します。

その中でも「大雨警報」を発表する際には以下の基準で発表をすると「気象庁」に記載がされています。

大雨警報は、大雨による重大な土砂災害や浸水害が発生するおそれがあると予想したときに発表します。特に警戒すべき事項を標題に明示して「大雨警報(土砂災害)」、「大雨警報(浸水害)」又は「大雨警報(土砂災害、浸水害)」のように発表します。雨が止んでも重大な土砂災害等のおそれが残っている場合には発表を継続します。

気象庁「気象等の特別警報の種類と内容」より引用

「警報」は過去の雨量データを参考に、その地で人が亡くなるような人的被害を想定して、その恐れがある場合に発表されるとも言います。「注意報」と同じく、基準が全国一律という訳ではないの、こちらもしっかりと基準についてチェックしておきましょう。

✏︎警報・注意報発表基準一覧表

「特別警報」について詳しく

「特別警報」とは「警報」の基準をはるかに上回る被害等が予想され、重大な災害が発生する可能性が高い場合に発表されるものです。

「気象庁」では「特別警報」を「大雨」「大雪」「暴風」「暴風雪」「波浪」「高潮」の6種類に分けて発表しています。何十年に1度の大雨などはこれに当てはまることが多いです。

その中でも「大雨特別警報」は発表する際には以下の基準で発表すると「気象庁」に記載がされています。

大雨特別警報は、台風や集中豪雨により数十年に一度の降雨量となる大雨が予想される場合、若しくは、数十年に一度の強度の台風や同程度の温帯低気圧により大雨になると予想される場合に発表します。大雨特別警報が発表された場合、重大な土砂災害や浸水害が発生するおそれが著しく大きい状況が予想されます。特に警戒すべき事項を標題に明示して「大雨特別警報(土砂災害)」、「大雨特別警報(浸水害)」又は「大雨特別警報(土砂災害、浸水害)」のように発表します。雨が止んでも重大な土砂災害等のおそれが著しく大きい場合には発表を継続します。

気象庁「気象等の特別警報の種類と内容」より引用

「特別警報」が発表された際には、命の危険があるのですぐに避難することが大切です。基準となるものは少し細かいですが、下のリンクに詳しく記載がされています。

✏︎気象庁「気象等に関する特別警報の発表基準」

「洪水警報」について詳しく

「洪水警報」とは「警報」という種類の1つです。

「洪水警報」だけでなく「洪水注意報」もありますが、「洪水特別警報」に関してはありません。「洪水警報」は以下の基準で発表すると「気象庁」に記載がされています。

洪水注意報は、河川の上流域での大雨や融雪によって下流で生じる増水により洪水害が発生するおそれがあると予想したときに発表します。対象となる洪水害として、河川の増水及び堤防の損傷、並びにこれらによる浸水害があげられます。

気象庁「気象等の特別警報の種類と内容」より引用

川やダムの水が氾濫や増水などの被害の恐れがある場合は、「警報」「注意報」を出すのではなく、「洪水警報「洪水注意報」として発表します。

しかし、大雨、洪水共に警戒する恐れがある場合は「大雨洪水警報」などで発表される場合もあります。その場合は大雨で洪水がすごいから警戒する、ではなく、大雨と洪水に警戒する必要があるという意味になります。

大雨「注意報」と「警報」と「特別警報」と「洪水警報」の違いは何?まとめ

大雨「注意報」と「警報」と「特別警報」と「洪水警報」の違いについて見ていきました。

呼称 意味 備考
「大雨注意報」 大雨による土砂災害や浸水害が発生するおそれがあると予想したときに発表されるもの 「注意報」はそれによって災害が発生するおそれのあるときに注意を呼びかけるもの
「大雨警報」 「注意報」よりも大雨による重大な土砂災害や浸水害が発生するおそれがあると予想したときに発表されるもの 「警報」はそれによって重大な災害が発生するおそれのあるときに警戒を呼びかけるもの
「大雨特別警報」 台風や集中豪雨により数十年に一度の降雨量となる大雨が予想される場合、若しくは、数十年に一度の強度の台風や同程度の温帯低気圧により大雨になると予想される場合に発表されるもの 「特別警報」は「警報」の基準をはるかに上回る被害等が予想され、重大な災害が発生する可能性が高い場合に発表されるもの
「大雨洪水警報」 河川の上流域での大雨や融雪によって下流で生じる増水により洪水害が発生するおそれがあると予想したときに発表されるもの 「洪水注意報」もあるが、「洪水特別警報」に関してはない

警戒の段階については「注意報」→「警報」→「特別警報」で、その中に大雨や洪水といった種類を当てはめ、警戒情報として発表をします。ぜひ、参考にされてみてくださいね。

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