「合計」と「総計」と「累計」の違いは何かご存知でしょうか。どれも似たような意味、何かの数を合わせて数えたもの、というような意味を持った言葉たちなので、これらの違いを正確に知っているという方は意外にも少ないのではないかと思います。
この記事で、「合計」と「累計」と「総計」の違いについて見ていきましょう。
「合計」と「総計」と「累計」の違い

「合計」と「総計」と「累計」の違いは以下の通りです。
- 「合計」:ある数値とある数値を足したもの、2つ以上の数値を数え合わせること
- 「総計」:全体の中で全ての数値を足した数値のこと
- 「累計」:「小計」「合計」を足していったその時点の数値のこと
「合計」はある数値とある数値を足したもので、「小計」「総計」「累計」を含む言葉ですが、同時に使われる場合は意味が限定的なものとなります。「小計」「合計」「総計」という順番で大きくなり、「累計」は「小計」「合計」を足していったその時点の数値のことでその性質が異なっています。
「合計」「総計」「累計」とは

「合計」について詳しく
「合計」とはある数値とある数値を足したもの、2つ以上の数値を数え合わせることです。
「合計」は2つ以上の数値を足し合わせたもの、またその数値を足し合わせることです。単に数値を足し合わせたものを指すので、範囲が広い言葉となっています。なので、後述する「総計」や「累計」「小計」と言った言葉も含まれますが、これらと同時に使われる場合にはその意味が限定されます。
ここで言う「小計」とは全体の中で最も小さな範囲を足したもの、一部の項目を集計した数値のことを指します。
例を挙げますと、あるお店の年間の売り上げを考えた時に、1日の売り上げ、週の売り上げ、月の売り上げと、まとめて結果を出すものだとすると、1日ごとの売り上げが最小の範囲なので、これが「小計」となります。「合計」とも言えますが、「小計」「合計」「総計」「累計」、これらと同時に使われる場合はこのように使い分けがされます。
また、ここで言う「合計」は、1日の売り上げを足していった週の売り上げや、10日ごとの売り上げを足していった数値などを指します。
「総計」について詳しく
「総計」とは全体の中で全ての数値を足した数値のことです。
「小計」や「合計」などの言葉と同時に使われる場合、「小計」「合計」全ての数値を足したものが「総計」となります。
1ヶ月の売り上げという区切り、1年間の出費や支出といった区切りの中で、そこに含まれている数値全てを足したものが「総計」です。
「累計」について詳しく
「累計」とは「小計」「合計」を足していったその時点の数値のことです。
「小計」「合計」「総計」とはその性質が異なっており、「累計」は「小計」「合計」を足していったその時点の数値のことを指す言葉です。
昨日の売り上げに今日の売り上げを、今日の売り上げに明日の売り上げを順次足していくこと、それ自体を「累計」と言います。
「累計」はもちろん1日ごとにその「小計」「合計」の分だけ大きくなっていき、最終的には「総計」と同じ数値となります。「累計」は、その時点での売り上げや出費などを把握することができるため、目標とはどの程度離れているのか、その差額が分かりやすいです。
「合計」と「総計」と「累計」の違いは何?まとめ
「合計」 |
・ある数値とある数値を足したもの、2つ以上の数値を数え合わせること ・「小計」「合計」「総計」「累計」同時に使われる場合は意味が限定的となる |
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「総計」 |
・全体の中で全ての数値を足した数値のこと ・「小計」「合計」全ての数値を足したものが「総計」 |
「累計」 |
・「小計」「合計」を足していったその時点の数値 ・1日ごとにその「小計」「合計」の分だけ大きくなっていき、最終的には「総計」と同じ数値となる |
「合計」と「累計」と「総計」の違いについて見ていきました。「合計」が使われることが多いですが、その目的に応じて使い分けをしていくと良いですね。


