「配布」と「配付」、どちらもプリントや資料、ビラなどを配る際に使われる言葉ですが、この違いは何かご存知でしょうか。
同じ意味に思われてしまいがちですが、実は両者では意味が微妙に異なっています。
この記事で、「配布」と「配付」の違いについて見ていきましょう。
「配布」と「配付」の違い

「配布」と「配付」の違いは以下の通りです。
- 「配布」:不特定多数の人に配ること、広く行き渡らせること
- 「配付」:特定の人に渡すこと、人の手に配ること
「配布」と「配付」、両者とも配る、渡すという意味ですが、「配布」特に不特定多数の人により広く、「配付」は特定の人に渡す際に使われます。
基本的には上記のように使い分けがされますが、公用文では「はいふ」を漢字表記にする場合は「配布」が使われるため、新聞やテレビなどでも「配布」で統一されています。
「配布」「配付」とは

「配布」について詳しく
「配布」には不特定多数の人に配ること、広く行き渡らせることという意味があります。
「配布」は配ることには変わりありませんが、より多くの方に広く行き渡らせることを指します。そのため、「ビラをはいふする」という文に漢字を当てはめる場合は、不特定多数の人に行き渡らせるのが目的なので「配布」を使います。
「配布」の「配」には、「くばる」や「供給する」という意味が、「布」には「広い範囲に行き渡らせる」という意味があります。「配付」との使い分けで迷った際は、「布」という漢字が使われている「公布」や「布教」などをイメージすると、不特定多数の人に配ること、広く行き渡らせることに繋げやすいです。
日常生活やビジネスの場では、「配布」と後述する「配付」の言葉を使う場合には、目的に応じて使い分けを行いますが、「公用文」においては「配付」ではなく「配布」で統一することが定められているため、テレビや新聞などでも同様に「配布」が使われます。
「配付」について詳しく
「配付」には特定の人に渡すこと、人の手に配ることという意味があります。
「配布」も配ることには変わりありませんが、特に特定の人に対して何かを配ることを指します。そのため、「本日の議題についての資料をはいふします」という文に漢字を当てはめる場合は、その会議に参加する特定の人に資料を渡すので、「配付」を使います。
「配付」の「付」という字には、「手渡しをする」という意味があり、そこからイメージすると会議の資料や、個人の成績表などを渡す場合には、特定の人に渡すということから「配布」ではなく「配付」を使うんだと理解する事ができると思います。
「配布」と「配付」の違いは何?まとめ
「配布」と「配付」の違いについて見ていきました。
- 「配布」:不特定多数の人に配ること、広く行き渡らせること
- 「配付」:特定の人に渡すこと、人の手に配ること
「配布」と「配付」、両者とも配る、渡すという意味ですが、「配布」特に不特定多数の人により広く、「配付」は特定の人に渡す際に使われます。ぜひ、参考にされて見てください。


