高低差などがあることを「凸凹」「凹凸」などと言いますがこれらの違いは何かご存知でしょうか。構成している漢字が反対になっただけのこれらの言葉ですが、日本語には「災厄」「厄災」「愛情」「情愛」などのように構成している漢字が反対になっているものが数多くあり、中には意味が全く異なるものもあります。
この記事で、「凸凹」と「凹凸」の違いについて見ていきましょう。
「凸凹」と「凹凸」の違い

「凸凹」と「凹凸」の違いは以下の通りです。
- 「凸凹」:平坦な状態でないこと、表面に高低差があり平ではないこと。訓読み。日常的な話し言葉。名詞、副詞、形容動詞として使用される
- 「凹凸」:平坦な状態でないこと、表面に高低差があり平ではないこと。音読み。文章語的な表現。名詞のみ
「凸凹」と「凹凸」は同じ意味ですが、読み方の違いや、表現の仕方などに違いがあります。
「凸凹」「凹凸」とは

「凸凹」について詳しく
「凸凹」とは平坦な状態でないこと、表面に高低差があり平ではないことです。
基本的には「でこぼこ」と表記しますが、「とつおう」や「だくぼこ」とも読みます。
意味に関しては後述する「凹凸」と大差なくほとんど同じ意味で使われますが、「凸凹」に関しては訓読みであり、常用漢字表に載っていないということから平仮名やカタカナで表記されることが多く、漢字表記ではあまり使用されません。このことから、「凸凹」は文章語的でなく、日常的な話し言葉として使用されます。
また表面に高低差があり平ではないことという意味から、後述する「凹凸」もそうですが「不揃いな様子」という意味を連想するため、「でこぼこコンビ」などのように使われることもあります。
「凹凸」について詳しく
「凹凸」とは平坦な状態でないこと、表面に高低差があり平ではないことです。
「おうとつ」と読み、「凹凸」に関しては読み方はこの1つのみです。
意味に関しては「凸凹」と同じですが、「凹凸」に関しては音読みであり、漢字表記で使用されることが多いです。それに伴い日常的な話し言葉として使用されることは少なく、文章語的な表現となっています。
また「凹凸」は名詞、副詞、形容動詞として使用されますが、「凹凸」に関しては名詞のみで使用されます。
「凸凹」と「凹凸」の違いは何?まとめ
「凸凹」 | 【意味】平坦な状態でないこと、表面に高低差があり平ではないこと 【備考】訓読み。日常的な話し言葉。名詞、副詞、形容動詞として使用される |
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「凹凸」 | 【意味】平坦な状態でないこと、表面に高低差があり平ではないこと 【備考】音読み。文章語的な表現。名詞のみ |
「凸凹」と「凹凸」の違いについて見ていきました。ぜひ、参考にされて見てください。


