お菓子やケーキ作りに欠かすことができないものに「生クリーム」や「ホイップクリーム」などの「クリーム」があります。どちらも似たようなものなので「生クリーム」と「ホイップクリーム」この2つは同義にして扱ってしまいがちですが、「生クリーム」と「ホイップクリーム」では明確に違いがあります。
この記事で「生クリーム」と「ホイップクリーム」の違いついて見ていきましょう。
「生クリーム」と「ホイップクリーム」の違い

「生クリーム」と「ホイップクリーム」の違いは以下の通りです。
- 「生クリーム」:生乳、牛乳又は特別牛乳から乳脂肪分以外の成分を除去したもので、その脂肪分が18%以上の白色もしくは薄黄色の液体のこと
- 「ホイップクリーム」:動物性脂肪を使うこともあるが、主に植物性脂肪を原料に乳化剤などの添加物を加えて、泡立て器やハンドミキサーを用いて空気を多く含んで軽くなるまで泡立てられたクリームのこと
原料が違うということから、そこに味の違いも生まれており、「生クリーム」は乳脂肪分を原料に使っているということから濃厚な味とコクが特徴で、「ホイップクリーム」はあっさりとした味わいになっています。
また、「ホイップクリーム」は添加剤を使用しているので賞味期限が約1ヶ月程と長く安価で、対して生クリームは10日程と短く値段も「ホイップクリーム」に比べて高価になっています。
「生クリーム」「ホイップクリーム」とは

「生クリーム」について詳しく
「生クリーム」とは生乳、牛乳又は特別牛乳から乳脂肪分以外の成分を除去したもので、その脂肪分が18%以上の白色もしくは薄黄色の液体のことです。
「生クリーム」には上記のように定義がされているため、脂肪分が18%以上のものでないと「生クリーム」として販売することができません。
「生クリーム」は乳脂肪分を原料にしているため濃厚な味わい、コクがありますが、賞味期限が10日程と短く、開けた場合は3,4日程とさらに短くなります。また、「ホイップクリーム」に比べると「生クリーム」の方が値段が高く、同じ量でも200円ほど割高になっています。
「生クリーム」と「ホイップクリーム」両者ともに400kcalぐらいを前後するあたりで、カロリーに違いはあまりありません。
「ホイップクリーム」について詳しく
「ホイップクリーム」とは動物性脂肪を使うこともありますが、主に植物性脂肪を原料に乳化剤などの添加物を加えて、泡立て器やハンドミキサーを用いて空気を多く含んで軽くなるまで泡立てられたクリームのことです。
「ホイップクリーム」は「生クリーム」を泡立てたものと勘違いされてしまうことが多いですが、その違いは牛乳か動物性脂肪、植物性脂肪という原料の違いにあります。
「ホイップクリーム」は「生クリーム」に比べると甘みがなく、あっさりとした味わいをしています。また、添加物を使用しているため賞味期限が約1ヶ月程と長く、「生クリーム」に比べると「ホイップクリーム」の方が値段が安いです。
主に「生クリーム」の代わりとして使われる「ホイップクリーム」はあっさりとした味わいなため、「牛乳が少し苦手…」という方にも食べやすいです。また、時間が経っても分離がしにくいので、ケーキなどをデコレーションしても綺麗な状態を保つことができるというメリットもあります。
「生クリーム」と「ホイップクリーム」の違いは何?まとめ
「生クリーム」と「ホイップクリーム」の違いについて見ていきました。
呼称 | 意味 | 備考 |
---|---|---|
「生クリーム」 | 生乳、牛乳又は特別牛乳から乳脂肪分以外の成分を除去したもので、その脂肪分が18%以上の白色もしくは薄黄色の液体 | 賞味期限が10日程と短く、開けた場合は3,4日程とさらに短くなる。同じ量でも200円ほど割高 |
「ホイップクリーム」 | 動物性脂肪を使うこともあるが、主に植物性脂肪を原料に乳化剤などの添加物を加えて、泡立て器やハンドミキサーを用いて空気を多く含んで軽くなるまで泡立てられたクリーム | 添加物を使用しているため賞味期限が約1ヶ月程と長く、「生クリーム」に比べると「ホイップクリーム」の方が値段が安い |
違いは原料、味、賞味期限、値段にあり、それぞれ特徴があるので上手に使い分けていきたいですね。特に何も考えずにこれまで購入していた方は、これを機会にそれぞれの特徴を理解して購入すると良いですね。


