「作る」「造る」「創る」、どれも何かに手を加えて、新たなものを生み出すときに使われる言葉ですが、これらは何が違うのかご存知でしょうか。
無意識に使い分けているという方もいるとは思いますが、明確な違いは何なのでしょうか。
この記事で、「作る」と「造る」と「創る」の違いについて見ていきましょう。
「作る」「造る」「創る」とは

「作る」と「造る」と「創る」の違いは以下の通りです。
- 「作る」「造る」「創る」どれも様々な素材を用いて、物を組み上げたり、新しい物・状態などを生み出すこと、という意味を持つがその対象によって使い分けがされる
- 「作る」:比較的小さなもの、形のないもの、抽象的なもの
- 「造る」:比較的大きなもの、大規模な工場などを用いての大量生産をする場合(この場合は大小は関係ない)
- 「創る」:芸術作品、新しいもの(作る」「造る」のように形があるかないかは関係がない)
「作る」「造る」「創る」、どれも物を組み上げたり、新しい物・状態などを生み出すことという共通の意味を持っていますが、上記のようにその対象によって使い分けがされています。
「作る」「造る」「創る」とは

「作る」について詳しく
「作る」とは様々な素材を用いて、物を組み上げたり、新しい物・状態などを生み出すことを指します。
「作る」が「つくる」の最も一般的な表記で、「作」という漢字は、人が木の枝を刃物で切っている様子を表しています。
「作る」の対象となるものは、机や料理などの他に比べて比較的小さなもの、またスポーツの記録や会社のルールなどの形のないもの・抽象的なものに用いられることが多いです。
- 料理を作る
- 組織を作る
- ルールを作る
「造る」について詳しく
「造る」の意味は基本的に「作る」と同じです。
基本的には「作る」と同じですが、「造る」は船や自動車などの他に比べて比較的大きなもの、また大規模な工場などを用いて食品などを大量生産する場合、その場合は大きなものでなくても「造る」が使われることが多いです。
「造」という漢字が使われる「製造」や「醸造」などの言葉をイメージすると分かりやすいです。
- 船を創る
- 日用品を造る
- 醤油を造る
「創る」について詳しく
「創る」の意味も基本的に「作る」「造る」と同じです。
こちらも基本的には前述の「作る」「造る」と同じですが、「創る」は特に芸術作品や新しいものを「つくる」際に使われる言葉で、「作る」「造る」のように形があるかないかは関係がありません。
新しいもの、というのはそのままの意味で、「創刊」や「創立」でも使われているように全く新しい雑誌や、全く新しい学校など、既存のものでもそれを新しくつくれば「創る」を使うことができます。
- 作品を創る
- 新しい雑誌を創る
- 学校を創る
「作る」と「造る」と「創る」の違いは何?まとめ
「作る」と「造る」と「創る」の違いについて見ていきました。
- 「作る」「造る」「創る」どれも様々な素材を用いて、物を組み上げたり、新しい物・状態などを生み出すこと、という意味を持つがその対象によって使い分けがされる
- 「作る」:比較的小さなもの、形のないもの、抽象的なもの
- 「造る」:比較的大きなもの、大規模な工場などを用いての大量生産をする場合(この場合は大小は関係ない)
- 「創る」:芸術作品、新しいもの(作る」「造る」のように形があるかないかは関係がない)
同じ意味でも上記のようにその対象によって使い分けされます。ぜひ、参考にされて見てください。


