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「力不足」と「役不足」の違いは何?

日本には似たような意味を持つ言葉数多くあり、使い分けなどが難しく、それによって混同して覚えてしまうことも多々あります。「力不足」と「役不足」もそのうちの1つですね。この2つは非常に混同しやすく、間違った意味で覚えている方が多いです。

この記事で、「力不足」と「役不足」の気になる違い、意味について見ていきましょう。

「力不足」と「役不足」の違い

「力不足」と「役不足」の違い

「力不足」と「役不足」の違いは以下の通りです。

この記事のまとめ
  • 力不足」:本人の力量に対して与えられた役職や役目、務めなどが重いこと
  • 役不足」:本人の力量に対して与えられた役職や役目、務めなどが軽いこと

「力不足」と「役不足」は対となっている言葉ですが、混同して使ってしまったり、間違えて覚えている方が多い言葉となっています。

「力不足」「役不足」とは

「力不足」「役不足」とは

「力不足」について詳しく

「力不足」とは本人の力量に対して与えられた役職や役目、務めなどが重いことです。

与えられた役目などを果たすのに自身の実力が伴っていない様子を表す際に使われる言葉です。仕事などでうまく結果を出すことができなかった場合や、身に余る大役に抜擢された際に、自身を謙遜して言う際にも「力不足」は使われます。

似たような意味を持つ言葉には、「実力不足」「未熟」「荷が重い」などの表現があり、これらに置き換えることも可能です。

「役不足」について詳しく

「役不足」とは本人の力量に対して与えられた役職や役目、務めなどが軽いことです。

「役不足」は「力不足」の反対の位置にある言葉です。

与えられた役目などが自身の力量や経験に不相応で、自分であればより大きな働きができるのに、相応しくない役目が回ってきたという様子を表す際に使われる言葉です。元々、「役者が自身与えられた役柄に満足しないこと」という意味で使われていましたが、そこから転じて意味が広くなり、現在では上記の意味のように使われています。

しかし、「役不足」という言葉を構成している漢字から、本来の意味ではなく、「力不足」と同じ意味で捉えられてしまいがちです。事実、平成24年度に行われた「国語に関する世論調査」の結果についてという文化庁が毎年実施をしている調査結果によりますと、「本人の力量に対して役目が重い」という意味で「役不足」を捉えている方は51%もおり、半数を少しだけ上回っている結果となっていました。

似たような意味を持つ言葉には、「不十分」「朝飯前」などの表現があります。

「力不足」と「役不足」の違いは何?まとめ

「力不足」と「役不足」の違いについて見ていきました。

呼称 意味 備考
「力不足」 本人の力量に対して与えられた役職や役目、務めなどが重いこと 、身に余る大役に抜擢された際に、自身を謙遜して言う際にも使われる
「役不足」 本人の力量に対して与えられた役職や役目、務めなどが軽いこと 元々、「役者が自身与えられた役柄に満足しないこと」という意味で使われていた

ぜひ、参考にされて見てください。

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