窪んだ箇所や、凹んだ箇所などを総称して「穴」と呼称しますが、同じ読み方で「孔」という漢字表記もありますよね。ふと、この辺りの違いが気になることがありますが、これらの違いを知っている方は少ないのではないかと思います。日本語には、同じ読み方でも漢字が異なるものがあるので、この辺りが少しややこしいですよね。
この記事で、「穴」と「孔」の違いについて見ていきましょう。
「穴」と「孔」の違い

「穴」と「孔」の違いは以下の通りです。
- 「穴」:一般的に窪んだ箇所や向こうまで突き抜けた、もしくは貫通した箇所などのこと。特に窪んだ箇所や、凹んだ箇所などの、向こう側へと貫通していない「あな」
- 「孔」:一般的に窪んだ箇所や向こうまで突き抜けた、もしくは貫通した箇所などのこと。特に向こう側へと貫通した「あな」や、人間が通ることができないような小さな「あな」
「穴」と「孔」の基本的な意味は変わりませんが、「穴」は特に向こう側へと貫通していない凹んだ場所のこと、「孔」は特に向こう側へと貫通した「あな」や、小さい「あな」の場合に使われます。
「穴」「孔」とは

「穴」について詳しく
「穴」とは一般的に窪んだ箇所や向こうまで突き抜けた、もしくは貫通した箇所などのことです。
「穴」は「常用漢字」です。「常用漢字」とは新聞や雑誌、役所などの公用文で一般的に使われるもので、社会における漢字の使用目安となる項目のことです。なので、後述する「孔」との使い分けで迷った際は「穴」を使えば問題ありません。
一般的に窪んだ箇所や向こうまで突き抜けた、もしくは貫通した箇所などのことを指す「穴」ですが、後述する「孔」との明確な使い分けや定義はありません。しかし、「穴」と「孔」を使い分ける場合は、窪んだ箇所や、凹んだ箇所などの、向こう側へと貫通していない「あな」を指す場合が多いようです。
「孔」について詳しく
「孔」とは一般的に窪んだ箇所や向こうまで突き抜けた、もしくは貫通した箇所などのことです。
「穴」の項でも触れましたが、基本的な意味は「穴」も「孔」も変わりません。
しかし、「穴」は「常用漢字」ですが、「孔」は「常用漢字」ではありません。新聞や雑誌、公文書などでは「孔」ではなく「穴」が使用されます。
基本的な意味は「穴」も「孔」も変わらないという話をしましたが、「穴」と「孔」で使い分けをする場合は、「孔」は向こう側へと貫通した「あな」や、人間が通ることができないような小さな「あな」を指すことが多いようです。また、小さいことを強調する場合にも同様に使用されます。
「穴」と「孔」の違いは何?まとめ
「穴」 | 【意味】一般的に窪んだ箇所や向こうまで突き抜けた、もしくは貫通した箇所などのこと 【備考】特に窪んだ箇所や、凹んだ箇所などの、向こう側へと貫通していない「あな」 |
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「孔」 | 【意味】一般的に窪んだ箇所や向こうまで突き抜けた、もしくは貫通した箇所などのこと 【備考】特に向こう側へと貫通した「あな」や、人間が通ることができないような小さな「あな」 |
「穴」と「孔」の違いについて見ていきました。ぜひ、参考にされて見てください。


