暑い夏になると「エアコン」や「クーラー」といった空調設備が欠かせません。しかし、使いすぎると電気代がかかってしまいますし、使わないと暑いわで管理が大変ですね。
そんな「エアコン」と「クーラー」ですが、これらの違いは何なのかご存知でしょうか。名前が違うだけで「エアコン」と「クーラー」は同義とされてしまいがちですが、正確には意味が異なります。
この記事で「エアコン」と「クーラー」の違いについて見ていきましょう。
「エアコン」と「クーラー」の違い

「エアコン」と「クーラー」の違いは以下の通りです。
- 「エアコン」:その室内の空気の温度や湿度などを調節することができる空調設備のこと
- 「クーラー」:日本においては一般的に冷やす装置のこと
「エアコン」は「クーラー」を含むことが出来ますが、「クーラー」は「エアコン」を含みません。特にこういった違いに厳格でないと、あまり気にはならないとは思いますが、一応の違いについては覚えておきたいところですね。
「エアコン」「クーラー」とは

「エアコン」について詳しく
「エアコン」とはその室内の空気の温度や湿度などを調節することができる空調設備のことを指します。
「エアコン」という名称で親しまれていますが、「エアコン」は「エアーコンディショナー」及び「エアーコンディショニング」の略称です。
原理はひとまず置いておいて、温度や湿度などを調節するので、冷房だけを指すという言葉という訳ではなく、同様に暖房に関しても「エアコン」と言います。
今でこそ、多くの家庭に普及していますが、冷房・暖房を備えた「エアコン」が初登場したのが1960年代頃、それ以前は次の段落で出てくる冷房の機能のみの後述する「クーラー」だけでした。
「クーラー」について詳しく
「クーラー」とは日本においては一般的に冷やす装置のことを指します。
冷房・暖房を備えた「エアコン」が登場する前の、1950年頃に使われていた冷房の機能のみの装置のことを指す言葉として使われていました。(現在でも使われています。)
なので、暖房の機能が付いている装置を「クーラー」と呼ぶのは間違いと言えば間違いです。また、冷やすための装置のことを指すので、あまりこういう使い方はしませんが、名前にある通り食材や飲料などを冷やすことができる「クーラーボックス」も「クーラー」と言うことが出来ます。
「エアコン」よりも「クーラー」の方が歴史が古いため、今でも「エアコン」と「クーラー」を混同して使う方が多く、それを真似してそのお子さんにも「エアコン」と「クーラー」の混同が広がっているようです。
英語で表記をすると「cooler」になるのですが、この場合は海外だと冷房という意味ではなく、取り分けて「クーラーボックス」を意味するようです。
「エアコン」と「クーラー」の違いは何?まとめ
「エアコン」と「クーラー」の違いについて見ていきました。
- 「エアコン」:その室内の空気の温度や湿度などを調節することができる空調設備のこと
- 「クーラー」:日本においては一般的に冷やす装置のこと
これらの使い分けで特に困るということもないとは思いますが、違いについて聞かれた時にパッと答えられるとかっこいいですね。少しでも参考なったら幸いです。


